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【痛くない死に方 2022年第15号】「5類」になったら…高齢者施設は? 治療費は? 市民の責任と負担は?

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2022/04/15
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2022年 第 15号 【長尾和宏の「痛くない死に方」】 長尾和宏です。終息の見えない、戦争報道に息苦しい日々です。 ニュースキャスターは、ウクライナの現地映像を伝えるとき、必ず こんなふうに言います。 「この後、死体の映像が流れます」 僕は、あのアナウンスが大嫌いだ。今は、テレビ局もいろいろコンプ ライアンスがあって、言わなければならないのだろう。 そして、「こちらが食事中に遺体の映像を流すなんてどういうことだ!」 とクレームを入れる視聴者がきっと、少なからずいるのだろうね。 その死体の映像は、つい数日前まで、この世界で懸命に生きてきた人だ。 まさか自分が戦争に巻き込まれるとは、3ヵ月前までよもや考えていな かった人たちであろう。食事中であれば、一旦箸を置いて、テレビを見 ているこちら側が、敬意をもって、祈りをささげるべき立場。 「死体を見てしまった!どうしてくれる!」と、まるで自分が被害者のよう に振る舞うのは、どうかと思う。「私、繊細さんだから」とか言っている場合 ではない。死体はグロイ異物? あなたも僕も、いずれ死体になるんだ。 東京の恵比寿駅の看板で、ロシア語の看板が不愉快だから撤去しろと いうクレームがあって、恵比寿駅の駅員は、ロシア語の看板を目隠しした。 これも僕には意味がわからない。日本在住のロシア人が困るではないか。 プーチンの狂気とはまったく関係のない在日ロシア人を、なぜ困らす 権利があるのか、正当な理由を言える人はいるのかい? 滋賀県のある温泉旅館では、ホームページに「「ロシア人とベラルーシ人

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  • 本邦初!100パーセント「死」のことについて語るメルマガ。2000人以上を看取った医師であり、日本尊厳死協会副理事として、日々「死」と向き合う医師と一緒に、死に方について考えませんか? 家族の死と向き合わなければならない人、大切な人が死んで、喪失感から抜け出せない人、今、どうしようもなく「死にたい」人も……あなたのこころに届くメッセージが満載です。
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