●中国の静かなアジア侵攻”スリランカ危機”とは?
ウクライナでの戦争に世界中の注目が集まっている中で、
アジアのスリランカが深刻な経済危機に陥っています。
ウクライナは慢性的な貿易赤字に加えて、新型コロナウイ
ルスにより主力産業の観光業が低迷し、それにウクライナ
戦争での物価高が追い打ちをかけたのです。
スリランカの3月末時点の外貨準備高は約19億ドルで1年
間で半減しています。
また外貨不足により原油や食料品の輸入が滞り、スリラン
カでは深刻なインフレが生じています。
スリランカは、この夏にも債務不履行(デフォルト)に
陥るのではないかとみられており、ウクライナ危機と同様
に世界経済の大きな不安材料となっています。
スリランカの債務は、その多さも問題ですが、その内容に
重大な懸念材料が秘められています。
スリランカは「中国の罠」にひっかかったとされているの
です。
昨今、中国はスリランカに対して、大規模な経済支援を行
っています。
が、この経済支援のほとんどは、融資です。
つまり、お金を貸しているわけです。
そしてその融資のやり方が、かなりヤバいのです。
スリランカは中国からの融資でハンバントタ国際港とマッ
タラ・ラジャパクサ国際空港を建設しました。
が、どちらも経営がうまく行かず、債務の返済ができなく
なり、2017年に中国国営企業がハンバントタ国際港を99年
間の租借することになりました。
中国は19世紀に、欧米列強から政治の腐敗につきこまれ
資源や国土の利権を奪われました。
中国全体が虫食い状態にされ、国を立て直すのに100年
以上かかりました。
中国自身がそういう目に遭っていながら、それと同様の
ことをスリランカにしているのです。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)