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衝突は不回避だったのか ロシアのウクライナ侵攻とNATOの東方拡大との関係 ~2~ そしてNATOは拡大する

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 衝突は不回避だったのか ロシアのウクライナ侵攻とNATOの東方拡大との関係 ~2~ そしてNATOは拡大する(2022年4月17日号) -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- NATO(北大西洋条約機構)の冷戦終結後の東方拡大路線が、今回のロシアのウクライナ侵攻の要因のひとつになってしまったことは間違いない。このことは、すでに1990年代から様々な専門家の間で問題となってきた。  たとえば、米国の冷戦時の外交の基本方針である「封じ込め」政策の提言者であるジョージ・ケナンは、とくに1990年代のNATOの中欧への拡張は、  「冷戦後の時代全体における米国の製作の最も致命的な誤り」 とし、なおかつ、  「NATOの拡大は米露関係を深く傷つけ、ロシアがパートナーになることはなく、敵であり続けるだろう」 とした。  あるいは、ヘンリー・キッシンジャーは、  「ウクライナはNATOに加盟すべきではない」  「ウクライナを東西対立の一部として扱うことは、ロシアと西側、とくにロシアと欧州を協力的な国際システムに引き込むための見通しを、何十年も頓挫させるだろう。」 とした。  1987年から1991年に駐ソ・米国大使を務めたマトロック氏も、  「同盟の拡大というものがなかったら今日の危機はなかった」  「NATOの拡大こそが最大の誤り」

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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