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ビジ選☆リーダーズ Vol.946『頭の“よはく”のつくり方』(鈴木進介)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■「いっぱいいっぱい」からの卒業 現代人の頭の中はノイズでいっぱいだ。誰もが日常生活や仕事で頭の 中が「いっぱいいっぱい」になったことはあるはずだ。まわりは多く のノイズが取り巻いている。当然だ。 「ノイズ」とは、意識を振り向けたいこととは無関係なことだ。雑 音、雑念、雑作業などと呼ばれるものだ。時代の進化とともに、日常 生活は、頭の中がいっぱいっぱいになるほど忙しくなったのだ。 放っておけば、頭の中にはよはくがなくなる。日々ノイズに押しつぶ されそうな勢いだ。かといって、家庭のことや仕事も手抜きはできな いはずだ。 先行きはますます不透明だ。ノイズは増えることはあっても減ること はない。このジレンマに向き合わねばならない。そのためには、頭の 中のノイズを減らし、スペースを確保するべきだ。 ★ 余裕を作るのは簡単だ。考えごとや情報などで頭の中がキャパオーバ ーする前にノイズを減らしておくことだ。そうすれば「思考によは く」ができるはずだ。 よはくができれば、自分と向き合う余裕が生まれる。自分の気持ちや、 次に集中すべきポイントもわかるようになる。そうなれば、ノイズに 邪魔をされず、自分らしさが取り戻せるはずだ。 余裕ができれば、ノイズで生じた不安や焦り、怒りなどのストレスも 鎮まり、生活や仕事はよい方向に向かうはずだ。要らないアプリを削 除すれば、スマホもサクサク動く。それと同じだ。 頭の中も、キャパオーバーになる前によはくを作ればいいのだ。そう すれば、大切なことだけに集中できる。その結果、ストレスに押しつ ぶされることなく行動できるはずだ。 ★ 思考によはくを作るには、生きる姿勢・働く姿勢を転換するべきだ。 簡単なことではない。今までの価値観やモノの見方を大きく変える必 要があるからだ。 色々と頑張っても成果が出ない、忙しくて自分と向き合う時間が取れ ない、原因はわからないがストレスを感じるといった状態なら、いち ど立ち止まって、自分を変えるべきだ。 反射神経的に頭の中に湧き出るのが「もっと」という言葉だ。この言 葉は捨てるべきだ。「もっと情報があれば」「もっと選択肢があれ ば」「もっと頑張らねば」と衝動に日々突き動かされがちだ。 昔に比べて現代は、情報や選択肢が格段に増え、仕事でもやるべきこ とが同時多発的に発生する。そんな今、意識しなくても自動的に 「“もっと”の圧力」が頭の中を取り巻いている。 「もっと」の誘惑と圧力をかわし、本当に大切な、少数のことに集中 するべきだ。ポイントは「より少なく、よりよく生きる」だ。「Do More」から「Do Less」へ「量」から「質」に転換すべきなのだ。 ★ 余裕のない人と余裕のある人には「心・技・体」が違う。心(考え 方・感情)について、余裕のない人は「より多く、よりよく」だ。余 裕のある人は「より少なく、よりよく」だ。 技(スキル・ノウハウ)も同じだ、「余裕のない人」は「知識と情報 を増やそう」とする。それに対し「余裕のある人」は「知識や情報は 最小限にしよう」とするものだ。 体(行動・体制)についても同じだ。「余裕のない人」は「やみくも に頑張る」反対に「余裕のある人」は「集中することを見極めること に専念」する。 努力家で、頭がよく、頑張っているのに成果がでない人がいる。そう いう人は、やるべきことで頭がいっぱいでどれも中途半場なのだ。す べてを手に入れようと、すべてに全力を尽す思考が問題なのだ。 限られたリソースで、最大限のパフォーマンスを出すべきだ。そのた めには「自分が集中すべきこと、大切なことは何か」を考える余裕が 必要だ。これこそ「頭によはくを作る思考法」なのだ。

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