ウクライナとアメリカ　（その3）

■■ 2022/04/18 ■■ 兵頭正俊の優しさ出前 ～３分でマスメディアとは違ったステージに招待します ～ ■■■■■■■■■■■■■■ 内容のレベル:中高級者向け発行人 ：兵頭正俊登録解除 はここから http://bit.ly/AvYMkY　 ━━━━━━━━━━ 　ウクライナとアメリカ　（その3） ━━━━━━━━━━ デビッド・シェーファーは書いていた。 ＜今後どうなるか＞ ソビエトは第二次世界大戦期と戦後に、ナチスによるハ ルキウやキーウといった都市の占領を含めて、ドイツの 戦争犯罪の調査や訴追に大きな役割を果たしている。 1943年から1952年の間に、ソビエトは推定8万2000の ウクライナ人をナチスの犯罪者または協力者として起訴 している。モスクワはニュルンベルク裁判の立ち上げと ナチスの侵略犯罪の訴追にも協力している。1990年代 には、国連安全保障理事会による旧ユーゴスラビアとル ワンダの国際犯罪法廷の設立を支持している。 しかし、この数十年は、対外的な軍事的冒険主義に出た こともあって、戦時国際法の国内での整備や執行を強く 進めることはなかった。当然、モスクワが今後、残虐行 為の調査や侵略犯罪を訴追するための特別法廷の設立に 協力するとは考えられない。 欧米の経済制裁の効果はどうだろうか。経済制裁は、ウ クライナからのロシア軍の撤退とウクライナの主権と領 土保全の回復を強制するためのツールとみなされてい る。最終的に制裁を段階的に解除するのなら、告発され た逃亡者の引渡しを条件とすることが効果的だろう。ハ ーグの旧ユーゴスラビア法廷でミロシェビッチが起訴さ れた際も、このやり方が強力な誘因を作り出した。しか し、セルビアは核兵器を保有していない。核に守られた ロシアの逃亡犯を起訴するのは（相手を追い込むことに なり）危険かもしれない。 莫大な財産の破壊とその他の経済的損失からみても、ロ シアはウクライナの復興と市民への補償を負担すべき立 場にある。賠償問題は、紛争解決交渉やロシアとの外交 関係の再開に向けた国際的条件として、間違いなく提起 されていくだろう。 ロシアがウクライナの復興費用を他国が全額負担するこ とを期待しているのなら、欧米諸国はこれに強く反対す るはずだ。戦後、アメリカが主導したマーシャル・プラ ンは戦争で荒廃した欧州の復興に貢献したが、ロシアは 今回、そのような外からの支援を期待してはならない。 国際的な制裁を受けながらも、ロシアの経済と社会は力 強さを維持しているし、何よりも、侵略国としての直接 的な責任を負っている」 （引用終わり） 1　欧米の経済制裁は、ウクライナからのロシア軍の撤 退とウクライナの主権と領土保全の回復を強制するため のツール。最終的に制裁を段階的に解除するのなら、告 発された逃亡者の引渡しを条件とすることが効果的。核 に守られたロシアの逃亡犯を起訴するのは（相手を追い 込むことになり）危険かもしれない。 2　莫大な財産の破壊とその他の経済的損失からみて も、ロシアはウクライナの復興と市民への補償を負担す べき立場にある。賠償問題は、紛争解決交渉やロシアと の外交関係の再開に向けた国際的条件として、間違いな く提起されていくだろう。 3　万が一、ウクライナの復興支援に日本が関わるのな ら、絶対反対である。ウクライナ戦争に日本は何の責任 もない。最大の責を負うべくはウクライナ大統領のゼレ ンスキーである。これがロシア人殺しをやった。そして プーチンを怒らせてウクライナに引き込んだ。ゼレンス キーさえまともだったらウクライナ戦争は起きていなか った。そのくらいの頭は岸田文雄にもあるだろう。