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【高校数学】読むだけでわかる!共通テストの考え方 vol.784
≪2022年 数2B 第4問≫ 2022/4/19
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目次・・・■ 問題 ■ 解説目次 ■ 解答・解説 ■ 公式 ■ 解答一覧
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■ 問題
2022年共通テスト数2Bより
第4問
以下のように、歩行者と自転車が自宅を出発して移動と停止を繰り返している。
歩行者と自転車の働きについて、数学的に考えてみよう。
自宅を原点とする数直線を考えて、歩行者と自転車をその数直線上を動く点と
みなす。数直線上の点の座標がyであるとき、その点は位置yにあるということに
する。また、歩行者が自宅を出発してからx分経過した時点を時刻xと表す。
歩行者は時刻0に自宅を出発し、毎分1の速さで歩き始める。自転車は時刻2に
自宅を出発し、毎分2の速さで歩行者を追いかける。自転車が歩行者に追いつくと、
歩行者と自転車はともに1分だけ停止する。その後、歩行者は再び正の向きに
毎分1の速さで歩き出し、自転車は毎分2の速さで自宅に戻る。自転車は自宅に
到着すると、1分だけ停止した後、再び毎分2の速さで歩行者を追いかける。
これを繰り返し、自転車は自宅と歩行者の間を往復する。
x=anを自転車がn回目に自宅を出発する時刻とし、y=bnをそのときの
歩行者の位置とする。
(1) 花子さんと太郎さんは、数列{an},{bn}の一般項を求めるために、歩行者と
自転車について、時刻xにおいて位置yにいることをOを原点とする座標平面上の
点(x,y)で表すことにした。
グラフ→
http://www.a-ema.com/img/2022math2b4a.png
a1=2,b1=2により、自転車が最初に自宅を出発するときの時刻と自転車の
位置を表す点の座標は(2,0)であり、そのときの時刻と歩行者の位置を表す点の
位置は(2,2)である。また、自転車が最初に歩行者に追いつくときの時刻と位置を
表す点の座標は([ア],[ア])である。よって
a2=[イ],b2=[ウ]
である。
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|花子:数列{an},{bn}の一般項について考える前に、([ア],[ア])の求め方|
| について整理してみようか。 |
|太郎:花子さんはどうやって求めたの? |
|花子:自転車が歩行者を追いかけるときに、間隔が1分間に1ずつ縮まって |
| いくことを利用したよ。 |
|太郎:歩行者と自転車の動きをそれぞれ直線の方程式で表して、交点を計算 |
| して求めることもできるね。 |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
自転車がn回目に自宅を出発するときの時刻と自転車に位置を表す点の座標は
(an,0)であり、そのときの時刻と歩行者の位置を表す点の座標は(an,bn)で
ある。よって、n回目に自宅を出発した自転車が次に歩行者に追いつくときの時刻
と位置を表す点の座標はan,bnを用いて、([エ],[オ])と表せる。
グラフ→
http://www.a-ema.com/img/2022math2b4b.png
[エ],[オ]の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい。)
┌―――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} an {1} bn {2} 2an |
|{3} an+bn {4} 2bn {5} 3an |
|{6} 2an+bn {7} an+2bn {8} 3bn |
└―――――――――――――――――――――――――――┘
以上から、数列{an},{bn}について、自然数nに対して、関係式
an+1=an+[カ]bn+[キ] ……{1}
bn+1=3bn+[ク] ……{2}
が成り立つことがわかる。まず、b1=2と{2}から
bn=[ケ] (n=1,2,3,…)
を得る。この結果と、a1=2および{1}から
an=[コ] (n=1,2,3,…)
がわかる。
[ケ],[コ]の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい。)
┌――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} 3^(n-1)+1 {1} (1/2)・3^n+1/2 |
|{2} 3^(n-1)+n {3} (1/2)+n-1/2 |
|{4} 3^(n-1)+n^2 {5} (1/2)・3^n+n^2-1/2 |
|{6} 2・3^(n-1) {7} (5/2)・3^(n-1)-1/2 |
|{8} 2・3^(n-1)+n-1 {9} (5/2)・3^(n-1)+n-3/2 |
|{a} 2・3^(n-1)+n^2-1 {b} (5/2)・3^(n-1)+n^2-3/2|
└――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
(2) 歩行者がy=300の位置に到着するときまでに、自転車が歩行者に追いつく
回数は[サ]回である。また、[サ]回目に自転車が歩行者に追いつく時刻は
x=[シスセ]である。
※分数は(分子)/(分母)、xの2乗はx^2、マーク部分の□は[ ]で表記しています。
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