ウクライナ戦争のふたつの結末　（その1）

■■ 2022/04/20 ■■ 兵頭正俊の優しさ出前 ～３分でマスメディアとは違ったステージに招待します ～ ■■■■■■■■■■■■■■ 内容のレベル:中高級者向け発行人 ：兵頭正俊登録解除 はここから http://bit.ly/AvYMkY　 ━━━━━━━━━━ 　ウクライナ戦争のふたつの結末　（その1） ━━━━━━━━━━ ジェームズ・オニールの「ウクライナでの戦争は世界の 権力の転換点」（「マスコミに載らない海外記事」）を 読んで今回のウクライナ戦争をさらに深掘りしていこ う。 ジェームズ・オニールは書いていた。 「ウクライナで進行中の戦争の興味深い特徴の一つは、 オーストラリアの主流メディアが、ウクライナで進行中 の戦争で実際に起きていることの客観的評価を提供する のほとんど完全にやめた度合いだ。最近の例は、ブチャ 町でのロシア兵による市民殺害とされるものだ。ウクラ イナ軍の主張は、何の疑問も抱かず受け入れられてい る。事件の真実は違う構図を示している。 その大半が両手を縛られ、銃で頭を撃たれていた被害死 者発見の4日前、ロシア軍は町から撤退していた。ロシ ア兵士の撤退と死者発見の間隔は少なくとも3日、ある いは4日がより可能性が高い。ロシア軍撤退後の初日 の、この市からの報道で遺体発見の言及はなかった。 この間隔は欧米の主流報道記事から完全に消えている。 同様に報道から消えているのは、この都市がその（被害 者だった）ロシア語話者に対する憎悪がしっかり確立し ているネオ・ナチ大隊メンバーに再占拠されたことだ。 欧米主流メディアは、明白な問題を指摘せずに、ロシア が撤退して数日後の、これら遺体の発見を「ロシアがそ れをした」公式言説で報じている。ウクライナ政府を支 持する欧米政府（NATOのほとんど全ての加盟国）は、 ロシアの残虐行為とされること恐怖を表現する理由とし て、この事件に飛びつき、ロシア商品購入への更なる制 限を提案している」 （引用終わり） 今日は、ジェームズ・オニールの「ウクライナでの戦争 は世界の権力の転換点」を読み、ウクライナ戦争から多 くのものを学んでいこう。 ウクライナからの報道は警戒を要する。その内容の真偽 ではない。主語が疑われるからだ。ジェームズ・オニー ルはその疑惑を次の6点だとしている。 1　ウクライナで進行中の戦争の興味深い特徴の一つ は、オーストラリアの主流メディアが、ウクライナで進 行中の戦争で実際に起きていることの客観的評価を提供 するのをほとんど完全にやめた度合いだ。もうこうなる と、メディアの死だ。判断を読者に委ねるどころか、情 報の提供自体をやめている。 2　ウクライナ戦争は、アメリカのパシリゼレンスキー を使って始めた戦争だ。アメリカは、とにかく戦争の好 きな国だ。よほど儲かるのだろう。それが知られては困 るから、真実は巨大なカーテンで覆われている。 特にロシアに対する憎悪と警戒はすごい。ブチャ町での ロシア兵による市民殺害など読むのに気力がいる。 3　ジェームズ・オニールは、その大半が両手を縛ら れ、銃で頭を撃たれていたが、被害死者発見の4日前に は、ロシア軍は町から撤退していた、と書く。アメリカ は最初からロシアを恐れ、憎悪に固まっている。現場に いな買った者たちには犯罪は犯せない。どのような冤罪 であれ、最低限、犯行現場にいなければ濡れ衣は着せら れない。 4　この都市がその（被害者だった）ロシア語話者に対 する憎悪がしっかり確立しているネオ・ナチ大隊メンバ ーに再占拠されてから、4日というこの間隔は欧米の主 流報道記事から完全に消えた。自分で悪を成し、その主 語をロシアにすり替えている。 5　欧米主流メディアは、明白な問題を指摘せずに、ロ シアが撤退して数日後の、これら遺体の発見を「ロシア がそれをした」公式言説で報じている。 6　ウクライナ政府を支持する欧米政府（NATOのほと んど全ての加盟国）は、ロシアの残虐行為とされること の恐怖を表現する理由として、この事件に飛びつき、ロ シア商品購入への更なる制限を提案している。最後はロ シア商品になったか。この社会はカネで動く、巨大でカ ラッポの商社界だ。