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完全保存版【國光さん聞く】web3とメタバース 対談書き起こし(後編)

決算が読めるようになるノート
前編をまだ読んでいない人は、そちらを先に読んでください。 完全保存版【國光さん聞く】web3とメタバース 対談書き起こし(前編) シバタの「アメリカは国家戦略でweb3に重点フォーカスしている」発言がズレていると思う理由とは? シバタ:では、そろそろ場が温まってきたので、この肝心な議題にいきますか。皆さん、今からプロレスが始まるかもしれません…。(笑)僕がFacebookでこういう投稿をしたんですよ。これがどう違うかというのを今から少しお話いただこうと思います。一応、見ていない人もいるかもしれないので、少しだけお話します。 僕は割とアメリカ側から見ているというのはあります。アメリカから見ると、Web3はかなり戦略的に行っているなと思っていて。要はGAFAがある意味いろいろな国に浸食したわけですが、それをもう1回別のかたちで行おうというのをするつもりではないかなと思っています。 結構、特に先進国ではなく後進国のところで法規制が緩いところに、Web3という看板を持って、アメリカの会社やVCが投資したWeb3系のプロジェクトがガガガッと侵入していって思いきり搾取しているようにも見えるんですよね、アメリカ側から見ると。アメリカうまいなと思ったりもするんですよ。 一方で、日本のスタートアップがWeb3は法規制の問題でできないから海外に逃げてしまうということを言うんですけれども、僕はそんなことはないのかなと思ったりもしています。國光さんがやられているように、日本の投資マネーをいかにWeb3に入れるか、こちらの方が大事ではないかと思いました、というのが僕の投稿だったんですよ。 シバタ:それに対して、「反論ありまくりなので…」ということで今日に至るんですけれども…。 國光:(笑) シバタ:どの辺がずれていますか。 國光:まず、アメリカはまったく戦略的にできていないという感じが大きいです。最初に言ったようにアメリカは今回の戦いに出遅れたんですね。引き続き、世界で一番大きい取引所はBINANCEなんですよね。 シバタ:そうですね。 國光:その次に大きいのはFTXですが、これは両方とも別にアメリカベースではないんですね。コインベースはそこそこ大きいけれども、やはりどう考えても遅れを取っていますし。そもそもファンドも、a16zはまあまあ早かったですが、a16z以外のSequoiaやほかの大きなファンドはここに来てようやく必死に頑張り始めましたという印象です。ただただ全体的に出遅れていたというのがシリコンバレーで、必死にそれを巻き返そうとしているという見方が正しいと思っています。 マーク・アンドリーセンの発言の中ですごく面白かったのが、「なぜわれわれは出遅れたんだろう」というのを何かで話していたんですね。その理由は大きく2つあって、1つはやはり国とドルに対する信頼が厚かったという先ほどのところ、つまり、ニーズというところです。もう1つは、最初にビットコインが出てきましたよね。ビットコインの価値は変わらないことが価値なんですね。デジタルゴールドとして、ただそこにある。一方、シリコンバレーは、とにかく動く、改善、改善…というのがイノベーションの中心です。だから、だから、「変わらないものが価値がある」ということを完全に理解するのに非常に時間がかかりました。だから、シリコンバレーが気付き始めたのはイーサリアムからなんですね。 シバタ:そうですね。 國光:イーサリアムは少し違って、変わっていくというところの価値なんですね。 シバタ:そうですね。 國光:でも、結局、a16zはイーサリアムには乗り遅れたし、イーサのCTOだったギャビンがつくったポルカドットにも出遅れました。今、面白いのが、パブリックチェーンの戦いにおいて一番強いのが引き続きイーサです。これがイーサリアム2.0というPoSへの進化が遅れているから、そこに対してライバルチェーンとして出てきているものの筆頭格がポルカドットとソラナだったと思うんですね。

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  • アメリカ・日本のネット企業(上場企業)を中心に、決算情報から読みとれることを書きます。経営者の方はもちろん、出世したいサラリーマンの方、就職活動・転職活動中の方になるべく分かりやすく書きます。
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