ウクライナ戦争の狙いはプーチン政権の転覆　（その2）

■■ 2022/04/22 ■■ 兵頭正俊の優しさ出前 ～３分でマスメディアとは違ったステージに招待します ～ ■■■■■■■■■■■■■■ 内容のレベル:中高級者向け発行人 ：兵頭正俊登録解除 はここから http://bit.ly/AvYMkY　 ━━━━━━━━━━ 　ウクライナ戦争の狙いはプーチン政権の転覆　（その2） ━━━━━━━━━━ ブルース・ギャニオン:私はかなり綿密にブチャ事件を 調査したが、アメリカ・NATO-ウクライナ枢軸による一 つの偽旗事件だったことは明白という程度を越えてい る。 時系列が、そういうものだったことを示している。 3月30日 ロシア軍は3月30日にブチャから撤退した。 3月31日 3月31日、ブチャ市長は興奮し、誇らしげにロシア軍が撤 退したと宣言するビデオを発表した。 4月1日 4月1日、ブチャ市議会議員の女性がロシアに対する勝利 を宣言して類似ビデオを発表した。二人の指導者いずれも、 その時点で明白という程度を越えていたはずの街路の大虐 殺や遺体に言及しなかった。 4月2日 4月2日、ウクライナ軍がブチャを再掌握した。 4月3日 4月3日、欧米メディアが大虐殺とされることを報告し始 めた。 アメリカ・NATO-ウクライナ側により繰り返される、ロ シアが一般人を殺していたという主張があったが、それ ぞれの話が事実に欠けることが分かっている。 最近の試みは、4月8日、ウクライナ軍がTochka-Uミサ イルを使ったクラマトルスク砲撃だった。多数の一般人 が死亡し、最大100人が負傷した。Tochka-Uミサイル は、もはやロシアに使われていない旧式技術で、ナチに 率いられるキエフ政権軍により繰り返しドンバス地域を 砲撃するため使われるお気に入り兵器だったことを十分 な証拠が示している。ウクライナのウォロディミル・ゼ レンスキー大統領は素早くロシアを非難した。 しかもクラマトルスクはロシアがナチに支配されたキエ フ軍から解放しようとしている東ウクライナのロシア人 地域にある。ロシアが自国民を殺す意味はない。 あらゆる犯罪人には、良くない行動を繰り返す方法、手 口（MO）があると言われている。この戦争で負けつつ あり、アメリカ-NATOが完全にキエフ政権側に参戦する よう願って、世論をロシアに敵対させるため、ウクライ ナが偽旗を行う手口に訴えたと言って間違いない。それ でウクライナはロシアを悪魔化し破るため、主要な戦略 として（彼らがもはや実行可能でない）実際の攻撃軍事 行動をアメリカ・NATO-ウクライナ枢軸による偽旗事件 で置き換えたのだ。 質問:あなたはウクライナでの戦争は、ウクライナとロ シアだけの孤立したものではなく、一方は、アメリカ主 導NATOブロック、他方は、ロシアと中国間のより大き な対決の言わば前線だと言われた。あなたは、これが代 理戦争だと言っているのか？ ブルース・ギャニオン:この戦争が、より大きな任務の ために行われていることは疑いようがない。1999年の アメリカ率いるベオグラード攻撃に続いて、アメリカ- NATOがユーゴスラビアにしたことに類似し、ロシアを より小さい国に分裂させることを願って、ロシアでの政 権転覆を欧米は考慮に入れている。 狙いは欧米資源採掘企業がロシアの広大な陸地、極めて 重要なのは天然ガス、石油、材木、農地や重要な鉱床を 含む莫大な資源支配だ。北極の氷が融け、長い間氷の厚 い層で覆われていた海面下の沖合資源の「ドリル-ベイ ビー-ドリル」が益々可能になるだろう。この戦争が始 まったと同時に、アメリカ-NATOがロシア北極地域と境 を接するノルウェー北部で「Cold Response」と呼ぶ軍 事演習を始めたのは偶然の一致ではない。 アメリカのジョー・バイデン大統領は混乱した瞬間の一 つ、ワルシャワでの最近の演説で「プーチンは去らねば ならない」と出し抜けに言った。ワシントンにおける国 家安全保障会議の多くで、これが長い間重要な議題だっ たのは確実だとわたしは思う。 これまで500年間、ロシアは欧米から数回侵略された。 ポーランドは、1605年にヨーロッパ平原を越え、1707 年には、カール12世下のスウェーデン、1812年には、 ナポレオンの下のフランス、それに続き、両世界大戦で 1914年と1941年のドイツにより二度。100年ごとに、 欧米がそういう動きをして、失敗している。 中国も欧米の政権転覆リストに載っており、ロシアと中 国間のに新経済、軍事協定のため、中国を追う前に、ま ずロシアを打倒することが不可欠になっている。 質問:ロシアはウクライナでの戦争がまもなく終了する よう希望すると言った。しかし、あなたがおっしゃるこ とからすると、アメリカ、イギリスとNATOの兵器がウ クライナに供給されているため、紛争が更に長く引き延 ばされかねない実際の脅威がある。