僕の友人で、結構な不動産資産を所有している男性がいて、
彼は、もう初老なのですが、いろいろあって、独身。
妻も子供も戸籍上はなく、独り身なのです。
「本当にほとほと困ってるんだよ」とある時、
彼はぼやくのです。
現在彼は、東京で、まあまあの賃貸マンションに住んでいる
のですが、故あって、そこを引っ越す必要に迫られたのです。
そこで、今度は賃貸ではなく、いっそ、ビル物件でも買って、
そこのビルの上階にでも住むか、と考えた。
まあ、具体的には、4階くらいの商業ビルで、下3階分は、
店舗とか事務所で貸して、家賃を取り、自分は最上階に住む。
2億円くらい銀行から借りて、ローンを組み、今までの
不動産収入と新たに購入した、その商業ビルの家賃を当てれば、
まあ、全然モーマンタイ。むしろ、今まで払っていた家賃は
チャラになるし、むしろ収入は増えるだろう、との目算。
そこで、不動産会社やら銀行に相談した。ところが、
答えは「NO」。
なぜかと言えば、彼は家族がいなくて、独り身だったので、
連帯保証人がいなかったからなのです。
彼の不動産資産は、評価額で約4億円ほど、家賃収入は
現在年収2千万円。で、かなりの裕福。
それなのに、独身で所帯がない、というだけで、銀行はNO。
ということだったんですよ。
「なんなの?一体?」
こういう独身差別、というの、この国ではあるんですよね。
暗黙の差別。世の中にはあるんですよね。
たとえば、アパートを借りる時だって、保証人って奴が要る。
若い人なら田舎の親とかになってもらうけど、
親がいない場合どうするの?
会社だって、明文化はしていないけど、管理職になる奴は、
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