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ビジ選☆リーダーズ Vol.947『シンプリスト生活』(Tommy)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■モノと生活をシンプルにつなぐ 「ミニマリスト」が目指すのは、モノを減らすことではない。だが、 「ミニマリスト=モノが少ない」という分かりやすい結果だけが独り 歩きしてしまっている。 だから、必要や便利を切り詰めてまでモノを減らすことを優先する 人もいる。本来は、自分の一番大事なことを見極め、市例外は潔く手 放し、あれもこれも欲張らないことだ。 ここでは「シンプリスト」「シンプルライフ」を提唱したい。物理現 象も、人の心理も、世の中は複雑だ。一方、シンプルとは、混沌とし て複雑な要素を解きほぐし、本質を見極め、整理された状態が前提だ。 つまり「シンプリスト」とは、自分にとってのモノゴトの優先順位を 整理し、自分に正直でいることを重視し、取捨選択により必要最小限 のものだけで生活し、行動する人のことだ。 見栄のために身の丈以上に背伸びしたり、人からの評価は気にしない。 自分の価値観で判断することができる。自分のことをよく分かってい て、自分らしくない選択肢は、上手に手放すことができるのだ。 モノであれ、仕事や人間関係などのコトでも同じだ。余分なものを捨 てるのは、自分が一番大事にしていることにフォーカスするためだ。 手放すのはあくまでも手段であり、モノの数は関係ないのだ。 ★ ミニマリズムを追い求めていると、モノを減らすことを第一に考え、 常に捨てるモノを探してしまいがちだ。だが、それで本当に豊かとい えるかどうかは怪しい。人は感動するために生まれてきたはずだ。 このことに気づけば「減らす」から「心の豊かさ、心地よさ」に軸足 をシフトすべきことに気づけるはずだ。もちろん、減らすことは、心 地よく過ごすために必要な行為であり、大前提だ。 かといって「減らす」ことが目的になり、チャレンジしたり、新しい 自分に変化したりすることの妨げになっては本末転倒だ。本当に大切 なモノなら、増やすことを恐れるべきではない。 ★ 身軽に軽やかに生きるべきだ。住みたい街や部屋があるなら引越せば いい。仕事も遊びも、やってみたいことがあるなら、ためらいなくや ってみる。楽しくなければ、すぐにやめればいい。 人生80年という。だが、残された時間など一瞬のはずだ。人生最期 の日に、出会った人に感謝し、やりたいことをやり遂げた、思い残す ことがないと思いたいものだ。 人生を楽しむには、荷物は少ない方がいいはずだ。それは物理的なモ ノに限らない。世間の常識や固定観念や不安、他人へのプライドとい った「心の荷物」も同じだ。 便利なモノも、必要以上に持てば苦しくなる。情報も持ち過ぎるとノ イズになる。必要以上に考えれば決断できず、行動もできなくなる。 必要以上に「持つ」ことは「お荷物」になってしまうこともあるのだ。 ★ 「モノより体験」と言われるが「モノこそ体験」と考えることもでき る。家具にせよ、台所道具にせよ「よいモノ」を使えば、時間の質は 何倍にもなるからだ。 たとえば、照明が作る空間、やわらかく心地よい光のもとで過ごす夜 の時間は、やさしい気持ちになるはずだ。よいモノを使うということ は、よい体験につながっているのだ。 ここで言う「良いモノ」は、人によって違う。有名人が良いと言って も、自分に合うかどうかは限らない。人の価値観に振り回されず、自 分の感性を信じるべきだ。何がよいか知っているのは自分だけなのだ。 暮らしの道具や家具を選ぶ際は、それを使うシーンに体験の質がどう 変わるのかについて、思いを巡らせてみるべきだ。生活そのものが芸 術として味わい深く、尊いものに思えてくるはずだ。 モノの所有にシビアになり過ぎるべきでない。所有の理由を明確にす ることは、モノを減らす上で必要だ。しかし、ストイック過ぎると息 が詰まる。理屈で語れない美意識にも目を向けるべきなのだ。

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