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韓国ユン次期大統領、「恩讐を超えて」の心境になり文在寅を許せるか

勝又壽良の経済時評
  • 2022/04/25
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権力を濫用した文政権の野望 検察の骨抜き狙う陰謀の数々 ユン氏が名大統領になる条件 文氏の真反対を行なえば可能 文在寅(ムン・ジェイン)大統領時代が、5月9日で幕を閉じる。文氏は退任後、「忘れられた存在」になりたいと言っている。果たして、希望通りに忘れられた存在になれるかどうか。そのカギは、次期大統領の尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が握っている。 韓国は、退任した大統領を巡って必ずと言っていいほど汚職事件が起こっていた。それを、現職大統領が炙り出すという陰惨な過程を経てきた。朝鮮王朝を巡る騒ぎを彷彿とさせるものである。文在寅氏は、こういう事例を見てきたので、今のところ金銭面の問題は浮上していない。だが、権力の濫用はおびただしかった。進歩派政権の永続性を狙い、公然と法律違反を重ねたのだ。それだけに、証拠は明白である。例えば、次のような事件だ。 1)蔚山(ウルサン)市の市長選挙で、現職(保守派)を追い落とすために虚偽の理由で家宅捜査させ、結果的に落選させた。この事件では、大統領府高官が絡んでおり、当選した候補者は文氏の長年の友人である。 2)強引な原発廃止を行なわせるべく、黒字操業中の原発の経理状況を赤字に粉飾させた。監査院(日本の会計検査院)が事情調査に入ると、夜間にデータを改ざんさせるべく役所へ忍び込ませるというスパイもどきの犯罪を行なった。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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