■■ 2022/04/25 ■■
兵頭正俊の優しさ出前
~3分でマスメディアとは違ったステージに招待します
~
■■■■■■■■■■■■■■
内容のレベル:中高級者向け発行人 :兵頭正俊登録解除
はここから
http://bit.ly/AvYMkY
━━━━━━━━━━
いかにプーチンを追い込むか (その2)
━━━━━━━━━━
プーチンにとって、民衆の騒動が拡大すると大変なこと
になる近隣地域が三つのターゲットがある。
1 先ずベラルーシだ。ほぼ1年前の選挙で不正があった
とみなされたために、数十万人が街頭デモに繰り出す騒
ぎとなった。
2 次はチェチェンだ。ロシア軍とプーチンの連邦保安庁
(=FSB、旧KGB)の部隊が長年にわたって反ロシア
の分離主義勢力と戦ってきたチェチェンにおける紛争は
依然として収束していない。
3 2022年1月にカザフスタンでは(燃料価格の上昇に抗
議して)政権の退陣を求める大がかりなデモが発生し、
これが暴力デモにエスカレートした。
アメリカは、良くも悪くも、チリやイランで政権を転覆
させ、冷戦期には東欧の反共勢力を支援し、1980年代
には「アフガニスタンのソビエト」や「ニカラグアのサ
ンディニスタ」に対する過激な反乱、抵抗運動に向けて
騒乱を煽った経験がある。
ベラルーシ、カザフスタン、チェチェンという旧ソビエ
トとロシア共和国での活動の最終目的は、この重要な影
響圏を失うことへのプーチンの不安と恐怖を段階的に高
められればそれで十分だ。
キューバ、リビア、モザンビーク、そして最近のシリア
での失敗は、疑問のある目標、一貫性のない政策支援、
ミッションがもつ大義への社会的支持の欠如によって、
最初から失敗が運命づけられていたのだ。
ウクライナについては、米社会のコンセンサスを反映し
て、アメリカの戦略はいつになく凝集力がある。成功の
ための重要な要素は3点ある。
1 アメリカがこうしたグループへの支援のペースと不測
の事態を調整し、彼らが見捨てられないようにする。
2 紛争を制御不能なレベルまでエスカレートさせない。
3 プーチンに圧力をかけられるかが重要。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)