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第213回 今週の主要な動き、「分散型ダイアモンド産業」の注目されるプロジェクト、その2
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▼今回の記事
いつものように今回も、先々週から先週にかけてのビットコインを中心とした暗号通貨の全体的な動きについて解説する。次にメインテーマとして、「分散型ダイアモンド産業」の分野で注目されるプロジェクトを複数紹介する。
▼下落した暗号通貨
先々週に引き続き先週も、ビットコインを中心とした暗号通貨の相場は下落した。ビットコインは、4月16日には500万円を割り込んだ後、そのレベルを取り戻すことはできなかった。しかし4月18日からビットコインは攻勢に転じ、数日程度で数十万円上昇した。その結果、2021年1月の今年の最高値を抜き538万円まで値を戻した。
だが、再度下落が始まり、4月22日には508万円まで一気に下がった。その後、回復しようとしたが、510万円付近で止まった。現在はさらにこの水準から下落し、490万円付近で取引されている。
先週の動きは下落トレンドではあったものの、暴落ではない。ビットコインは490万円台を割り込むことは少なく、490万円台から550万円台というビットコインとしては比較的に狭い範囲で上下している。これは、相場が乱高下した2020年以前の状況とは異なり、数年前と比べればビットコインの相場は安定してきているように見える。
●EUの爆弾発言
だが、先々週から先週にかけてビットコインを中心とした暗号通貨の相場が下落したのは事実だ。先々週の下落の原因は「FRB」による5月の利上げ観測だったが、先週はどうだろうか?なにが原因になったのだろうか?
さまざまな原因が考えられているが、注目されているのがEU(欧州連合)の金融規制当局の担当官による発言のリークである。ドイツのデジタル文化団体、「Netzpolitik」が発表したレポートによると、EUの金融規制当局の関係者は、全体のエネルギー消費を抑制するために、ビットコインの取引を全面的に禁止することを提案するまでに至ったとのことだ。
これは、スウェーデンの金融監督機関と環境保護庁とのEU会議の一部の議事録を詳述した文書に記載されていた。これらの関係者は、規制当局はビットコインのコミュニティに圧力をかけて、現在の電力の消費量の多い「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」の仕組みではなく、「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」の仕組みに切り替えさせるべきだと提案した。
●「PoW」の全面禁止も
周知のように、ビットコインのマイニングはハッシュ関数で暗号化された方程式を解かないと、分散台帳にデータは書き込めない仕組みになっている。
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