4月21日のパウエルFRB議長の「タカ派砲」を受けて、先週末
から週明けにかけて、アメリカ株式市場をはじめ内外の株式市場
は急落しました。
前回の調整局面では、S&P500、ナスダックはそれぞれざっく
り4.170ポイント、12,600あたりで底を打ちました。
今回の急落局面では、アメリカ時間で4月24日(月曜日)、S&P
500とナスダックはそれぞれ「3月の底値」を再び試しに行っ
た直後、場中に急上昇しています。
S&P500もナスダックも、当面は「しばしの上昇」をエンジョ
イすることでしょう。
いわゆる「トレーダー達の大好きなボックス相場」の始まりです。
当面のアメリカおよび国内の株式市場は、上下に激しく振れなが
らも「ボックス相場」を形成することでしょう。
なぜならば、FRBがあまりにも後手後手に回り過ぎた結果、アメ
リカ国内の中・長期金利の実質金利は未だにマイナスのまま、
政策金利も未だに中立金利水準を下まわったまま、どちらの金
利も景気刺激的な水準を維持しているので、アメリカ株式市場は
なかなか大きく崩れないのです。
しかしながら、この「ボックス相場」は遅かれ早かれ崩れ始めるこ
とでしょう。
「タカ派の仮面を被ったハト派」のFRBが名実ともに「タカ派」
へ変身すれば、すなわち、
パウエルFRBのびしばし金融引き締めが続けば、いつかはアメリ
カ国内の中・長期金利の実質金利水準はプラスに転じるでしょう
し、いつかは政策金利も中立金利の水準を上回るようになること
でしょう。
そうなれば、アメリカ株式市場も崩れ始めるでしょう。
その時は、ナスダックもS&P500が「3月の底値ライン」を突
き崩して、ずるずると大幅調整を開始し始めることでしょう。
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