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第691回 アゾフ大隊の真実、ウクライナで本当に起こっていること 中編、グリア博士の過去の警告
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▼今回の記事
今回の記事は前回の続きである。元スイス参謀本部の大佐でNATOのウクライナ支援プログラムを担当していたジャック・ポーの記事を引き続き紹介する。今回はネオナチ系と言われる「アゾフ大隊」の実態に関するものだ。非常に重要な内容なので、さらに続きを次回の記事にも書くことにした。したがって、今回は中編になる。
最後に、前回紹介した「人間と生体組織に対する異常な急性および亜急性の電界効果」というレポートの意味を、スティーブン・グリア博士の過去の警告から読み解く。
▼「アゾフ大隊」の真実
それでは早速今回のメインテーマを書く。ジャック・ポー元スイス参謀本部大佐の分析記事で解説されているウクライナの実態についてだ。
ジャック・ポー大佐がフランスの安全保障系シンクタンク、「フランス情報研究センター」に「ウクライナの軍事情勢」という記事を発表してから、記事は欧米で大きな反響を巻き起こしている。ウクライナでなにが実際に起こったのか知るNATOのインサイダーからの有力な情報として注目されているのだ。
また、現在67歳のジャック・ポーはスイス参謀本部をはじめ、国連や「アフリカ連合」、そしてNATOなどの国際機関の任務の経験が長いので、英語、フランス語、ロシア語、さらにウクライナ語を流暢に話すことができるので、フランスの地上波やアメリカのネットテレビのインタビューにも頻繁に登場し、ウクライナ情勢を解説している。その解説内容は、日本や欧米の報道とはあまりにも異なる。
●「アゾフ大隊」に関する日本や欧米の報道
前回に引き続き今回も、ジャック・ポー大佐の長い分析記事、「ウクライナの軍事情勢」を参照し、今回は「アゾフ大隊」の実態について紹介する。イギリスの「BBC」などは今回のロシア軍によるウクライナ侵攻が始まる前は、「アゾフ大隊」を極右の危険なネオナチ系のテログループとして紹介するドキュメンタリー番組を複数放映していた。
そうした番組では、「アゾフ大隊」は世界からやってくる白人至上主義者のトレーニングセンターとなっている実態を報道し、将来危険な白人系の「IS(イスラム国)」のようなものになる可能性もあると警告していた。
事実、2019年3月にニュージーランド、クライストチャーチの2つのモスクで乱射事件が発生し、40人を越えるイスラム教徒が殺害されたが、犯人の白人至上主義者、ブレントン・タラントはウクライナの「アゾフ大隊」に参加し軍事訓練を受けるところであった。
ところがウクライナ戦争が始まってから、「BBC」は「アゾフ大隊」を危険視する報道をすべて引っ込め、「アゾフ大隊」を「ウクライナ軍精鋭部隊」と呼ぶようになっている。たしかに過去にはネオナチ系の極右もいたが、いまはウクライナ軍に統合されているとしている。これは日本の報道も同じで、NHKも「アゾフ大隊」を「ウクライナ軍精鋭部隊」と呼び、「公安調査庁」も国際的はテロリストのリストから「アゾフ大隊」の名前を削除した。
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