松阪マラソン

ドクター畑地の診察室138.2022.5.1. 現役呼吸器内科、総合内科専門医 畑地治です。 世の中に「○○飲んだらすべての病気が治った」「○○制限食をとったらすべての人が健康になる」等、出鱈目情報が溢れています。現代医療の特徴は精密医療で万人に効くような治療はありません。治療方法は個人によって全く違います！おそらく日本で一番多くの呼吸器疾患患者（肺癌、喘息、COPD、肺炎など）を診療する専門医が、最先端の精密医療を解説＆ネットでは出し辛い医療や治療の裏側も配信！ https://zipangu-management.co.jp/culture_000/hataji/ 三重県出身　自治医科大学卒業後、僻地診療、三重大学勤務を経て、呼吸器内科医師となる 松阪市民病院院長 診療の傍らFM三重で「肺、おさむに聴け！radioを聴いてらんらんらん（lung lung lung）」という毎週月曜日放送の番組を担当 https://fmmie.jp/program/getsumoku/hiosamu.php ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 松阪マラソン フルマラソンを走ることなど、昔は夢のまた夢でした。高校生の時、冬季名物イベントにマラソン大会があり、12kmを72分以内で走らないともれなく追走“もう一回走れ”が待っているという過酷なもの（当時の私にとっては）でした。“持病がある”など言い診断書を提出する友人もいましたが、私は正々堂々と走りました。1週間に1度、2時間続きの体育があり、授業でそのコースを何度も走ったのですが、一度たりとも時間内に完走した事はありませんでした。しかし、なんと本番では、追走の怖さゆえに62分で走れてしまいました。いつもビリだった私が、ゴール寸前でクラスメイトを1人抜かすといった離業もやってのけてしまいました。マラソン大会の後、クラスメイトと近くの喫茶店でドリアを食べたことを覚えています。 昔から短距離ランナーであり、短距離走は得意だったのですが、長距離を走る事は超超超苦手でした。いつか一生のうちに1度くらいフルマラソンに出場し、完走することが私の目標でもあったのですが、みるみる太っていった体ゆえ、マラソンどころか10km歩くのも不可能ではないのかと思えるようになりました。しかし昨年、ダイエットを行い27kg痩せたせいで、1日30kmぐらいは平気で歩けるようになりました。 “この機会を逃したら死ぬまでに1度もフルマラソンを走れないのではないのか”と思うようになり、松阪でマラソン大会が企画されていたことから“出場して完走しよう”と目標をたてました。しかし昨年は残念ながら開催されず(ＣＯＶＩＤ-19のため)延期にとなりました。 松阪市民病院の院長になった私は、自動的に松阪マラソンの委員に任命されてしまい、本年度から始めようとしている（2年前から企画されていたのですが、COVID-19パンデミックの影響で2年連続中止となっています）マラソン大会の企画に携わるようになりました。 実際に携わってみると、マラソン大会を開催することがいかに大変なことなのか理解しました。まず医療スタッフだけで数十人も集めなければいけません。ちなみに大会に集めようとしている医師の数は29名です。それだけでも大変なのに、ボランティアは3000名、参加人数は7000名の規模の大会を開こうとしています。 当院からも10名程度の応援医師を派遣する予定ですが、私はその中には入らず、密かに選手として参加してマラソン大会に臨みたいと思っています。なんと“野口みずきさん”と“瀬古利彦さん”もゲストで参加されるそうです。（話は変わりますが、福岡国際マラソンのゴール寸前でタンザニアのイカンガー選手を瀬古選手が追い抜くシーンがSB食品のコマーシャルで流れるたび、死んだ祖母が感動して涙を流していました。） 少しトレーニングをご無沙汰してしまい3kg太ってしまいましたが、夏頃から調整を始めて本番にはBest conditionで、12月18日の松阪マラソンに参加したいと思っています。興味がある皆様は奮ってご参加ください。松阪市を上げておもてなし企画を考えています。