第555号
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岩上安身のIWJ特報!
ウクライナ東部独立は悪?
東の「台湾有事」危機と西の「ウクライナ有事」危機が同時に迫る!(第3回)
岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー
(その3)
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(その2)の続き
・元外務省国際情報局長 孫崎享氏(IWJ撮影)
https://bit.ly/3ONAUSt
米国が繰り返しロシアの侵攻の「予告」をしたが、ウクライナのゼレンスキー
大統領は「他国がリスクを誇張」と非難した。そのゼレンスキー大統領は、ウク
ライナ東部出身のユダヤ人のロシア語話者で、差別される側であるという複雑な
出自を指摘。かつてロシア語を特訓してロシアに赴任した孫崎氏の経験から、ロ
シア語とウクライナ語の共通点と差異に話が及ぶ。
そして、ロシアでは新興財閥の「オリガルヒ」を、プーチンを代表とする軍・
警察権力の「シロビキ」が抑えているが、ウクライナではそれができず、誰も統
治できない状態であるという、社会の大きな違いがあるというのである。
孫崎享氏は自ら用意した資料で、ウクライナ問題に関するロシアの世論調査を
紹介した。東部ウクライナでの攻撃を仕掛けたのは米国とNATOだという人が50%
で圧倒的に多い。また、ロシア語話者が多いドネツクとルハンスクは独立すべき
が最多の28%、次がロシアの一部になるべき25%であり、ロシアの民意は明確だ
と孫崎氏は指摘する。
ただし東部ウクライナでの敵対行為勃発の場合、ロシアは「介入すべき」と「
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