【みつおの気まぐれ進路】
「はっ、あんた何でね、バカじゃないの?」
母親がびっくりして声をあげる。
「みつお君、どうしたんだ急に、前回まではそんなこと言ってなかったじゃないか、O高校でも余裕で受かるのに、なぜ O工業高校なんだ?」
担任の先生もみつおを問い詰めた。
その日は三者面談で、進学希望高校の最終決定日だったのだ。
みつおは、今までずっとO高校志望で提出していた。
それは、ほとんどの友達が行くからという、安易な発想だった。
と言うよりも、進学の事など考えたことがなかったので、三者面談を早く終わらすために、親や先生が納得する高校を言ってただけだった。
しかし、今日は最終決定の日である。
今日決まった高校を受験しなければならないのだ。
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