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第214回 先週の主要な動き、ビットコイン相場の長期予測、番外編
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▼今回の記事
今回は番外編である。ブロックチェーンをベースにした特定の産業分野の紹介ではない。まずいつものように、ビットコインを中心とした暗号通貨の先々週から先週にかけての全体的な動向を紹介する。「テレグラム」などのSNSで、個人投資家が注目している情報を集めた。次に、ビットコインの長期的な相場予測を掲載する。2022年から2026年6月までの予測である。
▼さらに下落するビットコイン
先週に引き続き、ビットコインを中心とした暗号通貨の下落が止まらなくなっている。ビットコインは徐々に価値を失い続け、485万円強というほぼ2ヶ月ぶりの安値まで下落した。これは3月上旬以来の最安値地点まで下落したことになる。また、ソラナ、カルダノ、テラ、ポルカドットなどの値崩れも目だった。
こうした相場下落の理由ははっきりしている。ダウやナスダックなどの主要市場でこれまで相場をけん引してきたIT関連株が一斉に売られ、下落したからだ。現在のビットコインを中心とする暗号通貨の相場はIT関連株との相関関係が強く、それに引きずられた格好になっての下落である。
IT関連株が下落した理由もはっきりしている。「米FRB」による0.5%の利上げ観測を背景にしつつ、ゼロコロナ政策で上海のロックダウンが続く中国で、さらなる半導体の供給懸念が出てきたからである。ウクライナ戦争を背景とする原材料価格が高騰するなかの供給懸念なので、製造コスト上昇の可能性はさらに大きくなったのだ。これがIT関連株の売りを呼び、それと連動したビットコインの相場を下落させたというわけだ。
●しばらくの間は下落トレンドか?
「米FRB」は、この5月3日から4日にかけて開催される次の「FOMC」で利上げを正式に発表する予定だ。いまは、このときに暗号通貨の市場がどう反応するか見守っている状況だ。しかし、しばらくの間は下落トレンドが続くとする観測が多い。ビットコインの相場は400万円を割り込むのではないかという予測もある。
その理由はビットコインの相場と株式市場との連動性の強化である。ビットコインの下落は、アメリカの株式市場の同程度の下落に匹敵し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数との相関は4月中旬に0.99に達している。これは1.00を連動性の最大数値とした指標なので、連動性は非常に高い。2つの資産は一直線に一緒に動いていることになる。
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