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【Vol.428】冷泉彰彦のプリンストン通信『岸田政権の改憲路線、大丈夫か?』

冷泉彰彦のプリンストン通信
「6月から線状降水帯予報、5月中に来たらどうする?」  気象庁は、ここ数年、毎年初夏に発生する豪雨災害の被害を防止するため に、問題となっている「線状降水帯」の予測情報について6月1日から開始 するとして、4月の28日に発表しました。  この発表ですが、発生が予測される半日ほど前に出されるそうで、例えば 「12時間後に九州北部で」などというように地域単位で発表されるのだそ うです。これによって、早めの避難を実現するのが狙いだそうです。  報道によれば、線状降水帯の発生を予測するのは、これまでは技術的に難 しいとされていたそうです。ですが、今回は、民間の協力も得て予測が可能 になったようで、気象庁は今後、市町村単位での情報の発表を目指すという ことも言っています。  このニュースですが、どうも気になる点があります。  それは、どうして6月1日「から」なのかという問題です。4月末に公表 したということは、ハード、ソフト共に体制が整っていて準備は完了してい るはずです。テストもしたはずです。であるならば、例えば5月27日に非 常に危険な気圧配置、温度の状況になって、「これは線状降水帯が出るかも しれない」となっても、「運用期日前だから」発表しないということなので しょうか?  勿論、日本の役所ですから「あるある」なのだと思います。民間が絡むの であれば、契約問題もあるでしょう。全国に徹底するのには、何月何日付け というのが必要なのもわかります。役所なので、担当責任をはっきりしない と皆が不幸になる、それもわかります。  ですが、問題は大勢の人の命に関わることです。(続く)

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  • アメリカ北東部のプリンストンからの「定点観測」です。テーマは2つ、 「アメリカでの文脈」をお伝えする。 「日本を少し離れて」見つめる。 この2つを内に秘めながら、政治経済からエンタメ、スポーツ、コミュニケーション論まで多角的な情報をお届けします。 定点観測を名乗る以上、できるだけブレのないディスカッションを続けていきたいと考えます。そのためにも、私に質問のある方はメルマガに記載のアドレスにご返信ください。メルマガ内公開でお答えしてゆきます。但し、必ずしも全ての質問に答えられるわけではありませんのでご了承ください。
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