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/ 2022年5月6日発行 /Vol.513(2/2)
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「人生に座右の銘はいらない」
読者からの相談や質問に松尾スズキが独自の視点でお答えします!
Q.ドラマを観ていて、たとえば、その途中のCMにドラマのキャストが出てると、興醒めとまでは言いませんが、ちょっと気持ちが萎えるのですが、私がドラマに感情移入しすぎなだけでしょうか? もちろんドラマに出ている方の広告のほうが取りやすいというのもあるのかもしれませんが、そうなると録画で観てCMをスキップするようになって、広告の意味ないんじゃないかな、とか…。CMとか芸能のことは、よくわかりませんが、なんか、ちょっと、あれって、どうなんでしょうか? たとえば松尾さんが監督の立場だとどうですか?(33歳、女性)
A.なにしろ、テレビってタダで観られるので、いろいろ勘弁してください、ということではないでしょうか。何もかも失っても、テレビさえあれば暇がつぶせるじゃないですか。それって、すごいことだと思います。なのに道で撮影をしていると、通行人に「邪魔だ、こら」なんて吐き捨てられることもあります(おっさんが非常に多い)。言い返せない立場なので、惨めな気持ちになります。職業に貴賤はない、と言いますが、貴と賤に無理に分けるなら、俳優って賤のほうなのか? と、そのときばかりは思ってしまいます。
多少は道を塞ぎはしますが、タダで観られるものを作っている連中なのですから、少しは多目に見てよ、と。なので、テレビドラマに過度の期待はしないようにしています。私の場合、ドラマの出演者がほとんど知り合い、というケースもあり、それが、撮影の現場で嫌な感じの人だったりすると、もうチャンネルを変えてしまいますね。バラエティでも、自分が出てすべった番組は二度と観れないです。だからNETFLIXとか海外のドラマを観がちなのかもしれません。
Q.ゴールデンウイークの後半に帰省する予定なのですが、小3の姪っ子にゲームで勝ちたいです。ルールの複雑なテレビゲームは勝てるのですが、オセロとか将棋とかトランプとか、とにかく素朴なゲームで勝てません。松尾さんはスマホゲームをよくやっているそうですが、そういう素朴なゲーム得意ですか? どうでもいい質問ですみません。(28歳、男性)
A.得意ではありません。ゲームができなくて仲間外れになることが多かったので、トラウマすらあります。だから他人とゲームはしないのです。しかし最近は、つい課金をしてしまう自分を恥じています。意を決してキャンディクラッシュをスマホから消しました。気づいたら千円くらい課金していた日がありました。それで得られる幸福感が、これまた大したことないのです。そのとき、堕落した! と感じるのです。また、その堕落に快楽があるから、「沼に堕ちる」という現象が起きるのでしょう。わたしは、沼に堕ちかけて、なんとか這い上がりました。守るべき家族がいます。そんな場合じゃあないのです。
Q.54歳になり、初めて男性器の衰えを感じています。子供も成人して、夫婦生活もとっくにないので問題ないといえばないのですが、EDは男性更年期の始まりという話もあるので少し心配です。松尾さんは定期的に体調不良を抱えているイメージはありますが、メルマガで更年期的なお話が出たことはない気がします。まもなく還暦とのことですが、更年期的な不調は、なにかありますか? あるいは対策されていることはありますか?(54歳、男性、会社員)
A.先日ネットで、「79歳になりますがオナニーがやめられません。わたしは病院に行ったほうがいいのでしょうか?」という人生相談を見ました。「すばらしい。大いに楽しむべきです」という回答でした。実は更年期障害なのでは? と思うことはたまにあります。物忘れとか、ただ元気がないとか。くよくよしがち、とか、そういうあれですけど。なので、行きつけの病院で、ときどきテストステロンの治療をしてもらっています。めぼしい効果があるのかどうか、まだよくわからないです。男性器の衰えには亜鉛がいいそうです。ちなみに、わたしはまったく衰えていません。困ります。
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