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新ゴールドラッシュとしてのウクライナ戦争 (その2)

兵頭正俊の優しさ出前
  • 2022/05/06
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■■ 2022/05/06 ■■ 兵頭正俊の優しさ出前 ~3分でマスメディアとは違ったステージに招待します ~ ■■■■■■■■■■■■■■ 内容のレベル:中高級者向け発行人 :兵頭正俊登録解除 はここから http://bit.ly/AvYMkY  ━━━━━━━━━━  新ゴールドラッシュとしてのウクライナ戦争 (その2) ━━━━━━━━━━ (今後、メルマガ『兵頭正俊の優しさ出前』は2部配信を 状態として継続します) 続けてワレリー・クリコフは書いていた。 第2部 「予期せぬ紛争」の場合、残る在庫では対応するのに不 十分かもしれない危険があるので、アメリカによるジャ ベリン供給が自身の防衛準備態勢を損なう可能性を示唆 する、明らかに国防総省が仕込んだ、アメリカ・メディ アに現われた今の記事をご覧願いたい。 当然、この種の記事は、ロイド・オースティン国防長官 の権益を推進するのを目指した一種のプロパガンダだ。 現在米軍は直接紛争に関与しておらず、そのためこれら 兵器の予備品を難なく補充可能だ。しかも生産量増加に より、ワシントンは利益を増し、新たな雇用を生み出す ことが可能だ。 現在の紛争中、ロシア軍、ドネツク人民共和国軍、ルガ ンスク人民共和国軍の手に落ちたジャベリンの多くが有 効期限が2022年だ。多くのメディアが、アメリカ軍事専 門家が、耐用年数が切れたジャベリンを使って、ウクラ イナ兵士に、ジャベリン・システムの操作を教えてい た。ミサイル発砲後、ミサイルは幸いに弾頭を装着して いなかったが、ほぼ兵士の足下に落ちたヤヴォリフ教練 場での恥ずかしい事件について報告している。 言い換えれば、ウクライナでの戦争は、彼らが古い在庫 を処分し、他の国々から新規注文を引き付け、(自ら作 り出した「遠隔地での紛争」にワシントンを巻き込ん で、今後長期間、国防総省当局者を含め、アメリカの政 治、軍事エリート・メンバーの富を増やすだろう。ワシ ントンの指示で、ウクライナに益々多くの自身の兵器を 供給しているアメリカ傀儡のヨーロッパ諸国政府も、結 局この政策は、自分たちを傷つけているのを悟り始める だろう。軍事援助を提供しても、ロシアの軍事行動を引 き伸ばし、自身の首の回りに財政の輪縄をしっかり締め るのに役立つだけだが、それもアメリカの主要目的の1 つだ。彼らにキエフに「国家による軍事支援」するよう 強いるワシントンからの圧力強化のため、結果的に、ヨ ーロッパ諸国の武器準備が減り、新たな兵器を再び仕入 れるためアメリカに注文することを強いられるだろう。 従って、アメリカ政府が傍観しながら、大喜びで見守っ ているのは驚くべきことではない。ヨーロッパとNATO が武器弾薬補充が必要になれば、注文を受けるのはアメ リカ軍産複合体なのを連中は知っている。そして彼らの 喜びで兵器産業の幹部連中は飲んで憂さを晴らしてい る。 インディペンデントの最近の記事によれば、ウクライナ での紛争のエスカレーションで引き起こされたこの新 「ゴールドラッシュ」を利用して兵器企業は大急ぎで利 益をかき集めている。キエフに武器を供給することで得 る利益は、ささやかかもしれないが、ヨーロッパ再武装 はアメリカ武器製造業者に莫大な利益をもたらすはず だ。そして兵器産業幹部連中は、既にこのプロジェクト から得られる利益について、株主に約束し、メディアに 話し始めた。第二次世界大戦の終わり以来、平和主義政 策に忠実だったドイツのような国が、今や軍を改革しよ うとしている。既にドイツは、最新型戦闘機F-35戦闘機 35機をアメリカの製造業者ロッキード・マーティンに、 チヌークCH-47F大型輸送用ヘリコプター 60機を、アメ リカの航空宇宙大手ボーイングに注文した。 ポーランド国防省は、この戦車の最新版アメリカ製エイ ブラムスM1A2SEPv3戦車 250輌購入契約書に署名し た。戦車チームの訓練を含め兵站と支援に対する契約に も署名した。これら戦車購入のため総計約60億ドルの 予算を組んだ。ポーランド軍によれば、第二次世界大戦 以来最大の兵器購入だ。 他の誰も、この新ゴールドラッシュから利益を得ないこ とを確実にすべく、アメリカはウクライナへの武器の国 際供給を調整するつもりで、ドイツのニュース・テレビ 局Welt報道によると、これを狙って、シュツットガルト のアメリカ欧州軍で、ウクライナについての会議を計画 している」 (引用終わり) 兵頭解説(第2部) 新ゴールドラッシュ 1 現在米軍は直接紛争に関与していない。米兵の死者 は、バイデンの選挙を危うくする。軍産学複合体に大儲 けさせ、バイデンが選挙に勝てばいいのだ。プーチンの 首を取れたらそれに越したことはないが、第三次世界大 戦の危険は犯さない。 2 現在の紛争中、ロシア軍、ドネツク人民共和国軍、 ルガンスク人民共和国軍の手に落ちたジャベリンの多く が有効期限が2022年だ。アメリカ軍事専門家は、耐用 年数が切れたジャベリンを使って、ウクライナ兵士に、 ジャベリン・システムの操作を教えている。耐用年数が 切れたジャベリンを使うのは、軍産複合体を儲けさせる ためであって、戦争に勝つのは目的ではない。 3 ヨーロッパとNATOが武器弾薬補充が必要になれ ば、注文を受けるのはアメリカ軍産複合体だ。要は儲け るのはあくまでもアメリカであって、他の国ではない。 4 ウクライナでの紛争のエスカレーションで引き起こ されたこの新「ゴールドラッシュ」を利用してアメリカ の兵器企業は大急ぎで利益をかき集めている。 5 ヨーロッパ再武装はアメリカ武器製造業者に莫大な 利益をもたらす。そのご褒美がバイデンの選挙勝利であ る。ここでは露西亜もプーチンも顔を出さない。

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