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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 123
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、ビリビリと小紅書の戦略変更についてご紹介をします。
ビリビリと言えばオタクの聖地。小紅書と言えば女性の園。それぞれ、オタクの若い層、若い女性に特化をしたサービスで、個性の強いコミュニティーとして知られています。
しかし、最近いずれもより多くの利用者層を積極的に取り込むようになっています。ビリビリはすでにオタクの聖地とは呼べなくなり、若者向けの動画共有サービスになっています。小紅書も女性の園とは呼べなくなり、男性会員も増えてきました。
これはいずれも、中国の経済が成長時代から安定時代にシフトをしたことと関係しています。成長時代はサービスが拡大をしていれば赤字運営でも投資家は投資をしてくれました。将来が期待できるからです。しかし、安定成長では拡大そのものが難しくなり、投資家は収益をあげることを望むようになります。
収益を上げるには、特定の層に特化をしたサービスは不利で、可能な限り間口を広く取り、広告やECで利益を上げていく必要があります。
面白いことに、これがアリババを苦しめています。アリババは総合ECで中国オンライン小売の中心にあり、周辺にいるのは若い層に特化をした抖音、下沈市場に特化をしたピンドードー、ビリビリ、小紅書などでした。ところが、これらの振興サービスが一般化をすると、アリババと衝突を起こすことになるからです。
すでにアリババは、警戒を始めています。
今回は、ビリビリと小紅書がどのように利用者層の一般化を図り、収益化をねらっているのかをご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 123
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▼目次▼
利用者層を一般化して拡大を目指すビリビリと小紅書。個性を捨ててでも収益化を図る理由
小米物語その42
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