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「自由の幻想」をこのパンデミックは教えてくれた

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ニュースを見ていますと、 「どこそこの観光地が大賑わい」 とか、 「ハワイを訪れる日本人たち」 とか、そういう報道のタイトルを見ましたけれど、 楽しむことはいいことなのかもしれないですけれど、 非常に正直なところ、 「こんなに事態が深刻化している時に、よく遊びに行く気になるなあ」 という思いがあります。 考えてみれば、パンデミックが始まってからの各国政府などのやり方は、  「人は自由を欲しがり、楽しみを求めている」 という部分が徹底的に攻められました。 まずはロックダウン、あるいは緊急事態宣言および飲食と娯楽の停止。 これにより、  「自由を奪われ、娯楽を剥奪されることがどれだけ辛いか」 ということを「人々に再認識させる」ことを行いました。 何しろ、欧米しても、日本を含む東アジアにしても、 今回のパンデミック対応策ほど自由を奪われた経験は、 一般の方々にはないですからね。 太平洋戦争中から存命されている方々もいますけれど、 たとえば、私の父親は、八十代後半に入ろうとしていますが(昭和11年生)、 「戦争と終戦時は小学生のとき」 です。 自由と娯楽の剥奪、というような観念を持つにはまだちょっと早い。 ですので、戦争を経験して現在も存命されているその多くにしても、 「こんなに自由が剥奪されたのは、初めて」 だと思われます。 パンデミックの早い段階から、  「ワクチンさえ完成すれば、ここからすべて解放される」 というような論理もすでに展開されていましたが、 欧米などで、呆れるほど繰り返され続けたロックダウンの果てに、 「ワクチンができました」 となりました。 自由と娯楽を楯に、コロナ → ワクチンという流れがスムーズに運んだわけです。 その自由の剥奪の中にはマスク着用義務も当然含まれます。 これを企画・計画した人たちは(人じゃなくてもいいですが)、  「人間は、自由と娯楽を剥奪すれば、おおむね従う」 という確信があったのだと思われます。 このことはコロナが出てきて、すぐに気づきました。 以下は今から1年半ほど前の 2020年11月の記事です。  [記事] ロックダウンの目的、それは「言うことを聞けば自由にしてやる」  : スロバキア政府が全国民に対して新型コロナのほぼ強制的なテストを実施…  In Deep 2020年11月12日  https://bit.ly/3MZesnX この時、スロバキアは、ロックダウンに入っていましたが、  ・PCR検査で陰性だった場合、ロックダウンと外出禁止令は解除  ・PCR検査を受けなかった人たちには外出禁止令が継続 という条件を提示したところ、 「対象人口の97%がスロバキア政府の指示に従った」 のです。 もう少し正確には、以下のような条件でした。  (スロバキア政府が 2020年11月に国民に発表した内容)   ・テストを受けなかった人たちは、夜間外出禁止令の対象となる。  ・テストで陰性だった人たちは、仕事、ショッピング、旅行に出かけることができる。  ただし、マスクは必要。  ・テストで陽性となった人たち、およびその世帯は、自己隔離する必要がある。 この条件により、97%の対象国民が検査を受けたのでした。 検査を受けないことへの罰則規定はなかったですので、 「代償は自由だけ」 です。 今思えば、これは「実験」だったのかもしれません。 自由を奪った状態で、そこから脱するためには、どんな条件でも受け入れる人が、 どれくらいの割合でいるか、という実験です。 実際、この後、イギリス政府がこのスロバキアの全国民検査の事例を分析し、 それを賞賛する文書を公式に出しています。 世界が「こういう局面になっている」ことに「気づいた」場合、 どうすればいいかというと、それはひとつしかないと私自身は思っています。 「自由を放棄する」 「楽しみを求めない」 これによって、少なくとも、「それをエサにした条件に従う必要がなくなる」 からです。 この「自由を放棄する」という言葉には、誤解を生む部分があるかもしれません。 パンデミックが始まってから、改めて……いや「初めて」気づいたことがあり、 それは、私たちがそれまで「自由」という言葉で示されていたものは、  「ほぼ唯物論の世界が軸となっている」 ということです。

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