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第215回 先週の主要な動き、いま注目されているクラウドマイニングのプロジェクト
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▼今回の記事
今回もいつものように。先週のビットコインを中心とした暗号通貨の全体的なトレンドを紹介する。個人投資家が集まる「テレグラム」などのSNSで注目されているニュースを選んだ。
次にメインテーマとして、クラウドマイニングでいま注目されているプロジェクトを改めて紹介する。
▼さらに下落するビットコイン
前回の記事でも予測したように、ビットコインを中心とした暗号通貨の相場がさらに下落している。過去5日間で13.12%も下落している。本日、5月9日の時点では440万円前後で取引されている。
暗号通貨先物取引と情報プラットフォーム、「コイングラス(Coinglass)」のデータを見ると、1日の暴落の大きさが見て取れる。例えば5月5日には、暗号通貨のトレーダーポジションの4億760万ドル以上(約540億円)の価値が24時間で一掃されたことが分かった。これは、「コイングラス」以外の主要な暗号通貨取引プラットフォームでも同様の傾向だ。取引プラットフォームからのビットコインの流出は、過去2年で上昇している。
また、大口の投資家である「クジラ」の動きを追っている「ホエール・アラート(Whale Alert)」によると、ある大口のビットコインの保有者が大手取引所の「コインベース(Coinbase)」から3億ドル相当のビットコインを転送していたことが分かった。これは、ビットコイン保有者が損切りを検討している可能性を示しているという。現在ビットコイン恐怖指数は22で、「極度の恐怖」の感情を示している。
この大きな下落の理由ははっきりしている。「米FRB」は、高騰するインフレを抑制するため、過去22年間で最大の0.5%の利上げを実施したからだ。6月と7月にさらに0.75%の利上げをするとの観測は、「FRB」は「現実的ではない」として払拭したものの、利上げへの疑念はいまだにある。利上げ観測を懸念してダウの株価は大幅に下落し、IT関連株の多いナスダックも下落した。また国債の売りが進み、10年もの国債の金利が3%に上昇したことも、株価をさらに押し下げることにもなった。
何度も書いているが、ビットコインを中心とした暗号通貨の相場は、特にナスダックの相場と強く連動している。ナスダックではIT関連株を中心に売りが進んで相場が下落したので、これに引っ張られるかたちでビットコインを中心とした暗号通貨の相場も下落したのだ。暗号通貨の独自な要因はあまり作用していないようだ。
●しばらく続く不安定な動きと下落トレンド
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