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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』第475号2022.5.3配信

クルマの心
※5月2日(月)午前、退院しました。率直に言って、夢の中にい るような感覚で10日間を過ごした気がします。救急搬送は5年前の 脛骨骨折以来であり、あの時と同じ病院にお世話になることになり ました。企まずしてそうなった。何か縁のようなものを感じます。  それにしても、脳卒中で倒れるなんてまったくの想定外でした。 自覚するかどうかはともかく、高齢であることを意識せざるを得な い日々を過ごしていたのは事実です。肉体の衰えもそうですが、寄 る年波は隠せない。認めたくはない現実ですが「年取ったなぁ」と 老いを自覚することが増えていました。  不調に陥った瞬間の印象を一言でいうと、バーチャルな感じ? 己を客観視するもう一人の自分がいて、慌てるでもなく家人に的確 な指示をしている。119番を呼び、駆けつけた消防スタッフに慌て るでもなく対応した。救急搬送から入院に至る過程も、どこか他人 ごとのようでした。  ICUだなんて、そんな大袈裟な。症状が”発症”から約30分で 収まったこともあって、正直そう思いました。ところが一晩で一般 病棟に移れると思っていたら、5日も足止めされ、さらにそこから また5日。「ぽっくり病ってご存知でしょう」あなたの不整脈はそ の可能性がある。いや散々脅かされましたが、本人に自覚する深刻 な症状がまったくありません。  退院した今もそうですが、何と言うかリアリティがない。ずっと 冷静に対処していて、人ごとのように自分を見つめる自分がいる。 動転したという瞬間は……片時もなかった。仙人になった気分?  なるようにしかならない。老境に至ったせいか、近頃そう思うこ とが多くなりました。諦念とは少し違うと思います。重病に倒れた

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  • 価値観が大きく変化しようとしている今、なすべきことは何か? このまぐまぐ!のメルマガ『クルマの心(しん)』を始めて多くのことに気づかされました。ずっとフリーランスでやって来て40年、還暦を迎えたこの段階でまだまだ学ぶことが多いですね。どうしたら自動車の明るい未来を築けるのだろうか? 悩みは尽きません。新たなCar Critic:自動車評論家のスタイルを模索しようと思っています。よろしくお付き合い下さい。
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