時代遅れのゼロコロナ
ロシア支援はリスクに
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在中欧州企業に脱中国
衝撃的な発表であった。WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長が5月10日、中国のゼロコロナ政策について、「持続可能でない」と批判したのだ。WHOが、特定の国のコロナ対策を批判するのは珍しいとされる。WHOも、見るに見かねたのであろう。
テドロス氏は、「ゼロコロナ規制は持続可能でないと考える。今はいい対策もそろってきている。中国の専門家と議論し、規制が持続可能ではないと伝えた」と明らかにした。ここまで明確に、中国のゼロコロナ政策を疫学的な視点から否定されると、最も苦しい立場は習近平氏になろう。
時代遅れのゼロコロナ
これまで、習氏はゼロコロナを政治業績に数え上げてきた。「人命尊重」という、中国共産党の基本姿勢の象徴としてきたのだ。それにも関わらず、WHOが「今はいい対策もそろっている」と斬り捨てた形である。中国のゼロコロナ対策が、疫学的な正統性を失った訳で、大恥をかく結果になった。WHOは、効果の高いワクチンや治療薬の存在を指摘している。
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