■これさえ押さえれば安心!メールの書き方
メールは便利な手段だが、書くのに時間がかかる。コミュニケーショ
ンをメールで行うことが増えた結果、多くのビジネスパーソンが余計
な時間を取られている。
メールをササッと書き、受け取ったメールをてきぱき片付ける「メー
ル力」高めるべきだ。そうすれば、メールに振り回されず、本当にや
りたい仕事に時間を割けるようになるはずだ。
メールは大きく分けると、ヘッダーと本文の2つから成り立つ。ヘッ
ダーは、宛先の「アドレス」と「件名」だ。本文は「宛名」「はじめ
の挨拶」「要件」「結びの挨拶」「署名」の5つの要素を順番に書く。
読みやすくするポイントは「全行左寄せにする」「1~5行を一段落
とする」「話題が変わるときは1行空ける」「1行30文字程度にす
る」の4つだ。
★
メールの価値はタイトルで決まる。内容が想像できるようにすべきだ。
受信者は、届いたメールの送信者とタイトルで優先順位をつけたり、
読むか捨てるかを瞬時に判断するからだ。
だから「大事なメールだ」と思わせるタイトルをつけることだ。やり
方は簡単だ。まず「対象や案件を絞り込む」のだ。たとえば会議のメ
ールなら、タイトルに会議の日付や、会議の名称を入れる。
次に、結論や目的、相手に期待する行動を入れる。「何を伝えたい
か」「相手にどうしてほしいか」明確にする。開催連絡、出欠確認、
資料送付などを【】に入れてタイトルの先頭に持ってくるのだ。
たとえば『【開催通知】「業務効率化」会議』『【依頼】○月号社内
報の記事執筆』などだ。返事の期限や締め切りがあるなら「○/○ま
で」と明記するのもいい。
社外向けなら失礼のない言葉にすべきだ。たとえば、社内メールが
『【確認依頼】○/○会議議事録』なら、社外向けのメールは『【確
認お願い】○月○日会議議事録』といった具合にすればいいのだ。
★
メールで悩むのは「本文をどう書くか」だ。悩む時間を減らすには、
パターンを決めておくことだ。たとえば、目的と結論を次のように書
くことだ。
目的は「自分は何のためにメールを送るのか」と自問自答する。そし
て「○○のためにメールを送ります」「○○したくメールをお送りし
ました」などと、○○に「なぜ」の目的を入れて書く。
次に結論だ。ここでは「読み手にどうしてほしいのか?」を考える。
たとえば「返信してほしい」「都合を知らせてほしい」などだ。「読
み手にしてほしいこと」を結論に書けばいいのだ。
ビジネスメールは、短く書くのが基本だ。だが、どうしても詳細、す
なわち説明や補足、条件などを加えなければならない時もある。その
時は、目的、結論を書いたあとに、詳細をつけ加える。
いきなり細かい話から入らず、全体から部分に展開すべきだ。詳細は
冗長な文章になりやすい。「箇条書き」「対比法」「6W3H」など
を駆使してコンパクトにまとめるべきだ。
★
メールの最後には、署名を入れる。署名とは、メールの名刺だ。受信
者が送信者に至急連絡したい時や、書類を郵送する時に備えて、電話
番号や郵便番号を含めた住所を載せておく。
面倒くさいからと署名をつけないメールを送ると、相手の作業が増え
る。たとえば、名刺を探したり、会社の代表電話番号を調べるために
ネット検索したりする必要が出てくる。
コンパクトにまとめるには、署名に載せる情報も選ぶ。会社名、部署、
氏名、連絡先、メールアドレスは必須だ。役職、会社用の携帯電話番
号、FAX番号、ホームページのURLは必要に応じて加える。
読み手の受信環境は様々だ。パソコンでは5行でも、スマホでは倍の
10行になることもある。だからこそ「短く」「スッキリ」を心がけ
るべきなのだ。
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