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「書きたくて書いてるんじゃない。伝えたくて書いてるんだ」

橘川幸夫の時代分析と質問箱
【橘川幸夫の文章論「書きたくて書いてるんじゃない。伝えたくて書いてるんだ」】 俺はね、文章を書きたくて書いてるんじゃない。伝えたくて書いてるんだ。理屈じゃなく、気持ちを伝えたい。 感情的な部分なんだ。書きたいのは。その意味じゃ手紙だ。俺の書くものって。手紙ってのはクオリティじゃない。手紙の文章が良かったとか悪かったとか、そんなことはどうでもいい。 俺が作ってきた投稿雑誌、『ロッキン・オン』と『ポンプ』。これから作る雑誌『イコール』もそうだが、大事なのは文章のクオリティや方法論じゃない。伝えなければならない何かがあるかどうかだ。 そんな話なら、どんなにクオリティが低かろうが採用する。逆にどんな才能も特別扱いはしない。才能や方法論で書いたものなんて、欠片も興味がない。時代を深呼吸してるものじゃなきゃ駄目だ。 岡崎京子がデビュー前、『ロッキン・オン』に投稿してきた時も特別扱いしなかった。彼女は96年に事故で休筆してしまったけれど、90年代を代表する人気漫画家になったんだ。

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  • 「ロッキング・オン」「ポンプ」など1970年代から参加型メディア一筋の活動家としてメディアの渦中で生きてきました。その体験と実感からの視点で、さまざまな事件や現象について、自分なりの視点で分析していきたいと思います。また、読者の皆様からの質問にもお答えします。一緒に、新しい社会のあり方を模索していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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