今週のざっくばらん
初めてのNFTオークション
Web3関連の勉強をしている私ですが、やはり自分が当事者として動かないと分からないことが多いので、今回は「NFTをミント(発行)して、オークションで販売する」ということをやってみることにしました。
とは言え、それでお金儲けをすることが目的ではないので、先日ローンチしたばかりの Nouns Art Festival の資金集めとして行うことにしました。既に 5eth (約165万円)を NounsDAO のスモール・グラントという形でもらっていますが、映画祭をより魅力的にするために、もっと賞金を大きくしたいのです。
NFTアート
NFTアート(イメージ)の方は、自動生成されたものを使うことに決めました。ちょうど、NounsDAO のコミュニティに名前からNounのイメージを自動生成するAPIを作っている人がいたので、その人のAPIを使わせてもらうことにしました。
「名前からイメージを自動生成する」と言っても、ソフトウェア・エンジニアでない方には何を言っているか分からないと思いますが、基本的には文字列からユニークな数字を作り、その数字からさまざまな属性(服の色、服のデザイン、顔の形、メガネの色、など)を決めているだけで、それほど特別なことをしている訳ではありません。重要な点は、入力した文字列によってイメージが一意に決まる、という点です。
ちなみに、NFTを販売する際には、一つ一つをバラバラに「一点もの」として販売方法と、コレクションと呼ばれる「シリーズもの」として販売する方法がありますが、今回はコレクションを選びました。今回の場合は、「Nouns Art Festival(NounsFes)の資金集め」という明確なテーマがあるので、シリーズ化するのが理にかなっているのです。
また、コレクションにしておくと、後から「特定のコレクションに属するNFTを持った人だけがアクセス出来るウェブサイト」などを作ることが容易になるのです。今回のケースでは、NFTを購入してくれた人には審査員をしてもらおうと考えているので、それにちょうど良いのです。
コレクションの名前は、「名前からイメージが一意に決まる」という性質を利用しているので "Named Noun" と名付けることにしました。通常の Noun には番号しかふられていないので、こちらは名前を付けることにより差別化も出来るし、色々な遊びが出来ると考えたのです。
OpenSea
NFTをミントして販売する方法は色々とありますが、今回はOpenSeaを使いまいした。私自身が既に OpenSea に慣れていたこともあるし、OpenSea を使えば、無料で NFT をミントすることが可能だからです。OpenSeaを使ったNFTのミント方法は、ネットの色々なところに書かれていますが(例:無料で始めるNFTの作り方&売り方)、大切なことは、NFTを作るネットワーク(ブロックチェーン)として Ethereum ではなく、Polygon を選択する点です。
Ethereum は Bitcoin に次ぐ規模のブロックチェーンですが、何をするにも高いガス代(手数料)がかかるのが難点で、NFTのミントに関しても同じです。そのため、初心者が Ethereum 上でNFTをミントすると、「3,000円のガス代を支払ってNFTをミントしたけど、2,000円でしか売れず、1,000円の赤字」などという羽目に陥る可能性があるのです。
それに対して、Polygon 上にNFTをミントする際には一切手数料がかからないので(注:販売する際には、売り上げの一部を手数料として徴収されます)、私のように「初めてNFTのコレクションを作る」人には最適なのです。
ちなみに、Polygon 上にNFTをミントして販売すると、売り上げは通常の Ethereum (ETH)ではなく、Wrapped Ethererum(WETH) で計上されますが、WETH は ETH に等価交換出来るので、問題はありません。NFTを購入する人がWETHで購入しなければならない、という点が若干不便ですが、節約出来るガス代を考えれば、悪くないと思います。
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