パウエル議長やその他の連銀関係者たちが、あたかもインフレ退
治に熱心な「タカ派」を装いながら、入れ替わり立ち替わり「6
月・7月には0.50%ずつの大幅利上げを継続する!!!」こと
を示唆比続けています。が、その示唆は内実は「たった0.50%
ずつしか利上げしないので、株価はまだまだ上がるぞ!!!!」
と、大合唱を続けていることと、同義です。
かくして、5月3~4日のFOMCで、パウエルFRBはこっそり
と「インフレと共存する道」へと転換しました。この新手の「パウ
エル・プット」で株式市場は戸惑いながらも、5月11日には底を
打ち、翌12日には大幅上昇しました。今週中にも内外の株式市
場はこの新手の「パウエルプット」をなんとか昇華して再び勢い
よく上昇気流に乗ることでしょう。
2年前までの「パウエル・プット」は、「物価を押し上げる」こと
が目的だったので、堂堂と公言されてから実行に移されました。
ところが、今回の「パウエル・プット」は、公言しないで市場をご
まかしながら、こっそりと行われています。なぜならば、この新手
の「パウエル・プット」では、FRBが「物価の安定」という義務
を放棄して国民との約束を破っているからです。
パウエルFRBは、アメリカ株式市場のブームの終焉やアメリカ経
済のリセッション入りを怖れるあまり、5月3~4日にはインフ
レ退治の手綱をすっかり緩めて、「高めのインフレと共存する道」
を確信犯的に選び取ったのです。
「インフレ退治」に後手後手に回り過ぎたパウエルFRBは、引続
き「インフレ退治」に後手後手に回り続ける道を選び取っている
のです。
ところが、ところが!!!
パウエルFRBがこのまま景気刺激的な「インフレと共存する」金
融政策を継続すると、今度は打って変わって、「スタグフレーショ
ン(不況の中の物価高)」が急速に台頭してくることでしょ
う!!!
2022年の内外の株式市場は、たとえ「リスクオンの流れ」が戻
って来たとしても、その後は一本調子で上昇してゆくことはなく、
乱高下の激しい状態が当分続くのではないでしょうか????
今後はパウエル議長を始め連銀関係者の発言には要注意。
FOMC開催ごとに、FRBの金融政策の行方には要注意です。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)