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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第476号2022.5.3配信分
●『動遊社設立趣意書』PLAN-Bを書こうと思っている
前号「クルマの心第475号」で書き始めた動遊社設立趣意書でし
たが、何かしっくり来ない。なんでだろう? 改めて考えてみると
いつもながら余談が多すぎる。いざというところで散漫となった。
反省より後悔しつつ書き直したほうがいい……シンプルな考えに
行き着いた。そもそも設立趣意書は昭和の末年頃の着想です。当時
の私はまだ30代後半。経験知は十分とは言えないが、しかし自動車
ライター歴はすでに10年を数えた。まだフリーランスという"身分"
が世間に定着していない時代だが、キャリアはそこそこ積んでいた。
何事によらず10年続けばプロと認めていい。ギャラを伴う継続な
らもう紛れもない稼業だろう。実は、私は物書きで身を立てようと
企てた覚えがまるでない。気がついたらこうなっていた、という成
り行き任せ。
プロ化までまだ20年余を要することになるのに、高校時代は妄想
に駆られてサッカー小僧。毎年職員会議で留年リストに挙がるほど
のめり込み、せっかくストレートで合格できたのに大学は中退する。
深く将来を考えることもなくモーターレーシングの扉を叩く。GS
(ガソリンスタンド)のアルバイト資金を元手にF1を目指した。
情報が密な現代ではあり得ないが、若さは馬鹿さで本気も本気だ。
我ながら汗顔の至りだが、やらかして失敗して今がある。
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