まーしーによる米国株投資で億のほそ道
Vol.2(2022年5月21日発行)
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こんにちは!
米国株投資家・まーしーです。
米国株投資で億のほそ道をご購読くださり、ありがとうございます。
今週も株価が上下にぐわんぐわんと動いた、見ごたえのある1週間でしたね。笑
個別株においては複数の大型老舗企業で2桁%の株価下落が発生しました。
これは数十年ぶりの珍事です。
現在の株式市場は、まさに歴史的にもなかなか体験できないような事が連続で発生しています。
そんななか、締めの記事として「インデックス投資のリスク」に少し触れたいと思います。
また、注目銘柄として3年未満の短期で「株価10倍」を達成した超小型株を紹介します!
それでは、今週もよろしくお願いします!
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目次
【1】2022年5月3週目の注目すべき経済動向
【2】2022年始以降のポートフォリオ戦略について―その1―
【3】今週の注目銘柄
【4】インデックス投資のリスク
【5】来週の発信予定
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【1】2022年5月3週目の注目すべき経済動向
WSJによると今年はS&P500種指数が16%安と、約100年ぶりの低調なスタートとなっています。米国のインフレ率は40年ぶりの高水準にあり、FRBは積極的な金融引き締め局面に突入しました。その結果、米経済がリセッション入りするのではないかとの懸念が高まっています。
しかし、米商務省が17日発表した4月の小売売上高は前月比0.9%増となり、高インフレにもかかわらず消費は引き続き堅調に推移しました。
結果を裏付けるように、バンク・オブ・アメリカの追跡では4月のクレジットカード及びデビットカードの総支出は前年同月比13%増えました。なかでも、高級品支出額は前年同月比8%増と贅沢品支出も旺盛のようです。
このように高インフレが数ヶ月続いているものの、経済は依然として好調です。堅調な小売売上高からも景気後退が差し迫っているような印象は全く感じ取れません。FRBは自信を持って金利政策の引き上げを進められでしょう。それによって、消費需要は減少し、インフレも抑制されるように思います。当初の想定通り、リセッションを誘発しないソフトランディングも可能かもしれません。
ただ、ゴールドマン・サックスやウェルズ・ファーゴによる、年末から来年にかけて景気後退を予測しているとの発表があったことには留意しなければなりません。
ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、景気後退期に株価は平均で29%も下落しています。つまり冒頭に述べた今年の指数下落幅より、一層の下値余地があるということです。
一方で、勇気づけられる報道もあります。
ゴールドマン・サックス・グループによると、個人投資家は3月末にかけて米株式ファンドに1140億ドルを投じました。S&P500種指数が調整局面に入ったにも関わらず、押し目買いを続けている投資家が多いようです。もちろん、その一人は私です。笑
ちなみに、歴史を振り返ってみると個人投資家は、直近高値を付けた後の12週間に株式を100億ドル程度売却するというのが一般的だそうで…。
愛すべき「リスクテイカー」は増えています!
今週は大物機関投資家の売買報告もありました。
神様・仏様・ウォーレン・バフェット様のバークシャー・ハザウェイは第1・四半期にシティグループなど複数企業の株式を新たに取得したことを明らかにしました。
バリュー投資にこだわって、内部資金を貯め込んでいたバークシャーが現金を開放している点は注目に値します。
他にも自動車・住宅金融サービスなどを手掛けるアライ・ファイナンシャル、化学品大手セラニーズ、保険持ち株会社マーケル、医薬品流通大手マッケソン、メディア大手パラマウント・グローバルの株式も新たに取得した模様です。
個人的に目を引いたのは不正営業問題が尾を引くウェルズ・ファーゴの完全売却です。
バフェット氏の影響でWFCを保有していた日が遠い昔のようです…。
著名アクティビストのダニエル・ローブ氏が率いるサード・ポイントはウォルト・ディズニー株を完全売却し、アマゾン・ドット・コムの保有株も減らしたようです。
私はDISもAMZNも長期投資向けの良い銘柄だと思いますが、ローブ氏はよりディフェンシブな投資姿勢を取り、多くの保有株のポジションを決済したとのことです。
他にも、高級家庭用品小売りのRHやバーリントン・ストアーズ、電力のAESなどの株式を売却しました。
そういえば、FAANGでも明暗がハッキリとしていますね。
AMZNもそうですが、NFLXの内容の悪い決算に驚きを持って受け止めました。
米タイガー・グローバル・マネジメントなどのヘッジファンドはネットフリックス株を完全清算していたようです。
また、ライト・ストリートは第1・四半期にメタ・プラットフォームズの全株式を売却。ネットフリックス株も売却し、アルファベット株の保有は約半分、アマゾン・ドット・コム株は10%、それぞれ減らしました。
ヒッチウッド・キャピタル・マネジメントとメルビン・キャピタルは保有するメタ株を全て売却し、ダン・サンドハイム氏のD1キャピタルはアマゾン株の保有を減らしました。
これら超大型株にも大きな売りが入ったこともあり、米国株は943億3800万ドルの流出で、流出額は少なくとも1978年1月の統計開始以来最大となりました。
さらに週の半ばには大手小売業の内容の悪い決算が相次ぎ、主要3指数も大幅に続落した1週間となりしました。
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【2】2022年始以降のポートフォリオ戦略について―その1―
著書「米国株投資で爆速1億円」では、33歳年収400万円未満である平凡な私が富裕層入りを果たした自称「プラチナ銘柄」を紹介しています。
私はそれら一握りの「プラチナ銘柄」へ集中投資をしたことで爆益を得ました。
当時の私の保有銘柄数は4~5です。
しかも、フルインベストメント状態で、です。
一銘柄あたりの金融資産への寄与度は20~25%にもなり、良くも悪くもその日、その瞬間の株価に大きく左右されるリスクの高い資産運用方法をとっていました。
しかしながら、ギャンブルをしている感覚はありませんでした。
コロナショックでは直近の高値から30%以上株価が急落している銘柄が多く、投資を決めた際の株価は妥当性があるように思いました。(繰り返しになりますが、投資後一時的には大きな含み損を抱えました…笑)
加えて、決算書を見る限りはコロナの影響は感じられないばかりか、それを追い風に出来るような将来性ある企業を厳選したつもりだったからです。
経営について理解している企業だからこそ、勝負をかけることが出来ました。
この思い切った投資戦略は報われました。
FRBは大規模な量的緩和政策であるゼロ金利を採用し、バランスシートを大幅に拡大しました。政府も莫大な金額の財政出動を決定しました。
これらの政策はリスク資産を全力で後押しするものです。
コロナショックの底からのリスク資産の反発規模はかつてない程大きく、私が特に好んで保有していたハイパーグロース銘柄の成長は圧巻でした。
この成長とは「株価」のことではありません。企業が稼ぐ売上や利益のことです。
株価はとどのつまりEPSの成長が全てです。
たとえ赤字の企業だとしても、EPSが超絶スピードで成長しているのなら、金利が低い環境下においてはリスク資産に資金が流入することになります。
相対的にそれら成長株よりも魅力的な資産運用対象がなくなるからです。
結果的に私の保有銘柄はコロナショックの期間にEPSを爆速で成長させたものばかりでした。
つまり、私は2021年11月の暴落前の時点で成長株への集中投資で爆益を得た経験が実際にあり、この成功体験こそが私が構築したポートフォリオ戦略への絶大な信頼の礎となっています。
それを踏まえて2022年始以降はどのような戦略をとることになったのか…。
さて、本題に入ります。
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