【渡辺勝幸4266号】為すなし、欲するなし

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 　渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン 　　第4266号　令和4年5月20日（金）発行 　　発行部数　11,548 部 【為すなし、欲するなし】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【為すなし、欲するなし】 「孟子曰く、其の為さざる所を」云云、 したくないことをせず、望まぬことを望まない、 君子の道とは、それだけのことであります。 この孟子のことばのうちの「為さざる所」、 したくないことというのは、さきに見た「良能」のことであり、 「欲せざる所」、望まぬことというのは「良知」のことであって、 合せていうならば、これを「性」、人間の本性というのです。 「為すなし、欲するなし」、 しない、望まないというのは、 「率ふ」、天から与えられた本性のままに行うの意味であり、 本章は『中庸』首章の「性に率ふ」という語によって解釈すべきものです。