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◆CSTO拡大を画策するロシア/フィンランドとスウェーデンの乱【No.495】

石川ともひろの永田町早読み!
フィンランドとスウェーデンがNATOへの加盟を申請した。 正式加盟となれば欧州の軍事バランスが変化することになる。 EUに加盟し政治経済的には西側諸国に属していても軍事同盟には加わらなかった両国のNATO加盟は、ロシアにとって安全保障上の脅威となる。 加盟が承認されれば、ロシアが対抗措置をとることは間違いない。 両国は国民世論の後押しを受けて、NATO加盟という長年の悲願を決断した。 背景には、ロシアがウクライナとの二正面作戦は無理だと判断したことがある。 プーチン大統領は旧ソ連の枠組みを回復し大ロシア復活を目指していたが、ウクライナ侵攻は”逆バネ”に働いた。 孤立を深めるロシアだが、さきの国連決議ではロシア寄りの協力国を増やし、世界を分断している。 NATOの拡大に対抗して新たな軍事同盟を再構築することも考えられる。 現在のロシアの軍事同盟はCSTOだ。 いまの受験生は「ワルシャワ条約機構」と言ってもピンとこないだろうが、我々のころは「NATOとワルシャワ条約機構の争い」と覚えていた。 ワルシャワ条約機構解散後、旧社会主義諸国が相次いでNATOに加盟したので周辺地域への影響力を保持してNATOに対抗するため、ロシアを中心に設立されたのがCSTOだ。 加盟国はロシア以外には、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンの旧ソ連6カ国だ。 かつてワルシャワ条約機構に加盟していたのはポーランド、東ドイツ、チェコスロヴァキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、アルバニアの8カ国だったが、いまやすべてNATOに加盟している。 ロシアは徐々にNATOに包囲されつつあると言ってもおかしくない。 そこにフィンランドとスウェーデンがNATOに加わる。 フィンランドは75年以上にわたり維持してきた軍事的非同盟方針を転換し、スウェーデンに至っては200年以上にわたって軍事的な非同盟を貫いてきたことからの転換である。 ロシアがこの攻勢に対してどう手を打つのか。 地続きで軍事同盟を拡大していくことは難しい状況なので、海を越えてCSTOを拡大しNATOに対抗していくことが考えられる。 世界の分断が進むだろう。 ◆イシカワシュンジュウ 5月13日 金曜日 立憲民主党と国民民主党の間での選挙協力は、困難な状況になっている。 説明するまでもないが、北海道は、国民民主党の候補者が立候補を決めたので、立憲民主党推薦の状態で待っていた私は、公認を選んで戦うことにした。 宮崎選挙区は1人区なのに、双方が候補者を立てることになり、自民党は「寝ていても当選する」という状況になってしまった。 比例代表の票掘り起こしには、候補者を出すことが戦略としては正しい。 選挙区に候補を出せば運動量が多くなる。 選挙区の候補者がいないと盛り上がらないのも事実だ。 共産党も選挙区に候補者を立てたいので、今回の参院選は、2019年のときより統一候補は少なくなる。 このように野党の劣勢が伝えられる中、北海道はまだ善戦している。 「風は自分で起こすもの!」。 私は必ず、風を起こす。 ☆人口3000人に満たない街、置戸町。 週1回、新聞を発行している置戸新聞がある。 地方紙が廃刊になる中で発行を維持していることは驚異的だ。 地元の人から「読んでいるよ」と言われることが励みだそうだ。 夕方に目万場越空港から札幌へ。 今週は飛行機で選挙区内を2往復。 アメリカの大リーガーのような生活だ。 5月14日 土曜日 二之湯智国家公安委員長が運転免許を自主返納する考えを明らかにした。 二之湯氏は9月で78歳となるので自ら範を垂れると説明している。 私自身は……

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