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週刊 Life is Beautiful 2022年5月24日号:中学生にも分かるWeb3

週刊 Life is beautiful
今週のざっくばらん 中学生にも分かるWeb3(メルマガ限定) このメルマガは毎週火曜日に発行していますが、締め切りに追われるのが嫌いな私は、土曜日の朝には下書きを仕上げ、妻に誤字脱字などを見つけてもらった後に発行手続きをしています。先週も同様に妻に読んでもらっていたところ、「このWeb3っていうのがいまいち良く分からない。ちゃんと説明して欲しい」というリクエストが来ました。 考えてみると、これまでNFTやDAOのことを何回か書いて来ましたが、「Web3 とは何か?」をちゃんと筋道立てて説明したことがないことに気がつきました。 そこで思い出したのが、國光 宏尚氏の「メタバースとWeb3」という書籍です。結構評判が良かったので、何か得るものはないかと Kindle 版を購入したのですが、表面的なことばかり書いてあって中身がなく、「これなら私の方がずっと良い説明が出来る」と感じた場所が何箇所もありました。 そこで「中学生にも分かるWeb3」という内容で、メルマガに連載する形で執筆し、最終的には書籍として発売する、ということを試みてみることにしました。 ちなみに、「中学生にも分かる」という部分は、私の Voicy の「中学生にも分かるシリーズ」から来ているものです。 テクノロジーに限らず、新しい事柄を説明する時に、「専門家」と呼ばれる人たちは、難しい専門用語を羅列して訳の分からない説明をすることが多いと思いますが、それはそんな専門用語を普段から使い慣れているために、普通の人には理解できないということすら認識できないからそんなことをしてしまうのだと思います(人によっては、専門家としての権威を振りかざすためにワザと難しい用語を使う人もいます)。 そんな失敗をしないためには、あえて「中学生にも理解出来る」ぐらいの気持ちで説明をする必要があると常日頃から考えており、それがVoicy で「中学生にも分かるシリーズ」を始めた理由です。 書籍に関しても、シリーズ化するかどうかは分かりませんが、まずは第一弾として「中学生にも分かる」ように心がけながら Web3 について解説したいと思います。 Web3とは何か Web3 とは、Satoshi Nakamotoによるブロックチェーンの発明(2008年)により始まった、暗号通貨、マイニング、スマートコントラクト、億り人、ICO、NFT、DAO、Earn2Play ゲーム、DeFi、トークンゲートなどのさまざまな現象・活動の総称です(突然、たくさんの専門用語が出て来ましたが、本書では一つ一つ説明していくので安心して下さい)。 Web3 という言葉は、Ethereum(暗号通貨の一つ)を創業メンバの一人であるGavin Wood氏が 2014年に使ったのが最初と言われています(What Is Web3 and Why Are All the Crypto People Suddenly Talking About It?)。 当初のWeb(=Internet)が、サービス事業者が情報を発信するだけの一方通行だったものから、Youtube や Facebook のようにユーザーが投稿するコンテンツ(User Generated Contents)により双方向になったことを Web 2.0 と呼んだのに対し、その一歩先を行く大きな動き(ムーブメント)、という意味で Web3 (「ウェブスリー」と読みます)と名付けられました。 それでは、なぜ Web3.0 と呼ばないかと疑問に思う人もいるかも知れないので付け加えておくと、Web3.0 という言葉は、既に "Semantic Web" (インターネット上の情報を人間だけでなく、マシンにも読めるように整理しようという動き)に対して使われていたため、それと差別化するためです。 Web3という言葉が出来るまでは、「暗号通貨」「クリプト」「ブロックチェーン」などの個別の言葉がばらばらに使われていましたが、Web3 という「総称」が出来たことにより、インターネットの世界を大きく変えるだろう、一つの大きなムーブメントとして認識されるようになったとも言えます。

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