消費者物価の上昇すでに3%に
「注目すべきは2.1%ではなく3.0%」
11日の本レポートで「日本にもインフレ警報」と書きました。そして現実にインフレがやってきました。先週総務省が公表した4月の全国消費者物価について、多くの報道は日銀が重視する生鮮食品を除いた「コア」の前年比2.1%上昇を大きく報じました。事前に予想されたように携帯料金引き下げの影響が剥落するため、2%の物価目標に到達したことを重視しました。
しかし、この統計で最も重視すべき点は、それよりもインフレの実態を表す数字が2%の物価目標到達どころか、それを大きく超える3%に達したことです。これはこの統計の後ろのほうの表に掲載されている「持ち家の帰属家賃を除いた総合」の数字で、これが3月の1.5%から4月は3.0%に上昇しました。これこそが消費者が直面するインフレの実態を示すものです。
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