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第36回:大麻規制の改正議論の行方は?‐ケーススタディから政策を変えていくヒントを学ぶ

政策人材のための教科書 ~現場の声を政策につなげるために~
  • 2022/05/26
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1)大麻を取り巻く現状が大きく変わろうとしている あなたは大麻に関してどんな印象を持っているでしょうか。一般的な日本人なら大麻は違法であり、持っていると逮捕の危険性があるもの、といった認識を持っているのではないかと思います。 おおむねその通りで、現在大麻はおおむね以下の理由からその所持が規制されています。 1.身近な違法薬物である:大麻は他の薬物に移行する前のゲートウェイドラッグとしての位置づけの高い薬物である。 2.有害な作用:幻覚作用や攻撃性増大作用などを引き起こす。 3.暴力団等の資金源:売買収益が暴力団や密売組織の資金源となる 一方で大麻というものは、国の実情に応じて各国間で大きく違う取り扱いがされる少し異質な性質を持っているといえます。 日本では違法である嗜好用大麻は、以前からオランダ等のいくつかの国では個人利用目的での少量所持・使用については、軽微な犯罪として刑事罰を科さないという政策がとられていましたが、新たに2018年からカナダで18歳以上の成人による大麻(マリファナ)の所持・使用の一部が合法化されました。 ※大麻由来医薬品・外国の大麻規制の状況については厚労省 第1回「大麻等の薬物対策のあり方検討会」 資料HPを参照 窃盗や殺人を罰しない国はおそらくないでしょうから、大麻の位置づけの特殊性が皆様にも理解できるのではないかと思います。 これまでは嗜好用としてある国では規制され、ある国では使用可能だった大麻ですが、最近は新たな動きも出てきています。医療のイノベーションやビジネス環境の変化により、新しい活用方法が注目されているのです。

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