日本国内では「中立金利」の話や「テイラールール」をきちんと理
解できるエコノミストは、極めて少数派。
あのアメリカでも、ローレンス・サマーズ氏やダドリー前連銀総
裁などの一部の著名な経済学者や、ビル・アックマンなど著名な
ヘッジファンドマネージャーを除くと、「中立金利やテイラール
ール」の理論をきちんと理解できている人は、とても少数派。
けれども、この「中立金利やテイラールール」の理論を理解でき
ないと、今のアメリカ経済が直面している「難しい局面」を理解し
たり、ましてや市場や経済を予測することはほぼ不可能。
ここ数週間、「どうやって読者様に分りやすく説明するか????」
に、苦心惨憺し続けている貞子です。
2021年に後手後手に回り過ぎたパウエルFRBは、2022年
に入っても後手後手に回り続けるつもりのようです。
パウエルFRBは、目前の景気後退を怖れるあまり、市場を当面は
「誤魔化し」続けるつもりのようです。
この場合、「誤魔化し」とは、インフレ退治をする振りをしてイン
フレを放任することです。
今のアメリカの市場参加者の半数以上は「アホアホ・パワー」で充
ち満ちているので、パウエルFRBはしばらくは市場を誤魔化し続
けられかもしれません。
アメリカ時間で5月27日(日本時間で今夜)、「アメリカの4月
のPCE(個人消費支出)デフレーター」が発表になります。
今夜発表のコアPCEでは、「アメリカ国内のインフレの一時的な
頭打ち感」が鮮明になることでしょう。市場には「しばしのリスク
オン」の流れが一時的に戻って来るかも知れません。
けれども、「FRBの誤魔化し」が通用するのも、今年の7月半ば
まででしょう。
今年の秋にもなれば、「アメリカでは8%インフレが二桁インフ
レへと加速することがある」「8%の高インフレは減衰すること
は無く猛威を振るい続けている」という「より厳しい現実」が鮮明
になることでしょう。
夏から秋にかけて、アメリカ経済は「スタグフレーションっぽい
状態」へと落ちてゆくわけです。
遅かれ早かれ、内外の株式市場では、ナスダックはバブル崩壊へ。
遅かれ早かれ、S&P500は弱気相場入り(20%以上30%未
満の大幅調整)へ。
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