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第218回 ビットコインを中心とした先週の主な動き、戦争とブロックチェーン その1
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▼今回の記事
今回も先週のビットコインを中心とした暗号通貨の全体的なトレンドを紹介する。いまウクライナ戦争を始め、各地で紛争が激化しているが、戦争におけるブロックチェーンの適用を紹介する。
▼ビットコインの低調な値動き
ビットコインの低調な値動きは先週も続いていた。ビットコインは2週間ぶりの安値となる350万円台まで下落したが、価格はやや反発し、5月30日時点では372万円で取引されている。この1カ月間、ビットコインは480万円台の後半から350万円台の範囲で上下しがらた取引されているが、どこが底値になるのかまだはっきり見えない状態だ。
しかしながら、一旦底値が見えてくると、今度は激しい買いとなり相場の上昇が期待できるとする予測も多い。要するにいまビットコインは、いまが底値でこれから上昇するのか、さらなる底値を目指して下落するのか踊り場に来ているとも言える。
●株価との連動の解除
そうしたなか、あるトレンドが注目されている。株価との連動の解除である。ビットコインは過去7日間で1.86%下落しており、次の週末に回復しない限り、1週間の下落幅では記録的な月となりそうである。これとは対照的に、S&P500は1.24%上昇し、今週は約6%近くプラスとなった。さらにナスダック100は3.18%上昇し、ほぼ1日で7%上昇している。
2021年初頭くらいからだが、ビットコインの相場と株価の連動が見られるようになった。その理由は、多くの大手の金融機関がビットコインの投資収益の高さに目を付け、一定の割合のビットコインを、富裕層向けの投資ポートフォリオに組み入れ始めたことがきっかけのようだ。これとともに、ビットコインETFやビットコイン先物ETFの販売も既存の投資銀行が手掛けるようになった。
この結果、ビットコインは株式や債権のような既存の金融商品とほぼ同様の扱いを受けるようになったため、株価との連動性が強まったのだ。つまり、株に投資すると同じ感覚で金融機関がビットコインにも投資をしたので、連動性が深まった。
かつてビットコインは、リスクヘッジやインフレヘッジの手段として見られていたので、株価とは逆に動くことが多かった。株が大きく下落すると、リスクヘッジのためにビットコインが買われるという動きである。しかしビットコインが株価との連動性が強化されると、このような動きは見られなくなった。
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