2022年のFRBの政策金利の引き上げ見通しは、依然「中立金
利水準」よりも低いままで、「インフレ共存的」「景気支援的」
です。
ところが、4月から5月にかけて、「FRBの大幅利上げは、アメリ
カ経済を景気後退入りさせる!」懸念や「FRBはインフレをコント
ロールできていない!スタグフレーションが始まる!!!」懸念
で、内外の株式市場はパニックに陥ってしまいました。
本当に苛烈な下げでしたね!!!!
4月から5月にかけて、ダウは8週連続で下落。ダウが8週連続
で下落するのは、大恐慌時代の1932年以来のこと。
5月のアメリカ株式市場では、S&P500はなんとか「弱気相
場入り」を踏みとどまったものの、ナスダック市場は再度弱気相
場入りへ。
そんな中で、27日発表の「アメリカのインフレ統計」で、アメリ
カ国内のインフレが頭打ちになり始めていることが、再び明らか
になりました。このインフレ統計を受けて、市場では「FRBはイ
ンフレをコントロールできているようだ」「FRBはタカ派転換す
ることは当面はないだろう」という「根拠の無い楽観論」が広がっ
て、内外の株式市場には再び「リスクオンの流れ」が戻ってきて
います!♪
ところが、7月半ばから下旬にかけて発表される「6月の二つの
インフレ統計」あたりから、アメリカ国内のインフレが再び暴走
し始めていることが明らかになる可能性が髙いです。
その時は、今度は打って変わって、
「やはりFRBはインフレをコントロールできていないようだ」
「アメリカ経済はスタグフレーション(不況の中の物価高)入り
するのでは????」といった恐怖で、内外の株式市場は再び震
かんし始める可能性があります。
いやいや、夏や秋にならなくても、こういった「スタグフレーショ
ンへの恐怖」は繰り返し繰り返し市場を震かんさせることでしょ
う。
目下の所、内外の株式市場では、び「リスクオンモード」が戻っ
てきていますが、この「リスクオンの流れ」が続くかどうかは
とても心許ない状態。
なにはともあれ、年後半には、インフレが再び猛威を振るい始め
て、アメリカ経済がスタグフレーションっぽくなって、ナスダッ
クは今度こそ「バブル崩壊」する可能性があります。
この時、S&P500は弱気相場入りする可能性があります。
2024年にはアメリカ経済は本格的なスタグフレーション(物
価高の中での景気後退)入りへ。その半年前の2023年には何
処かの時点でS&P500はバブル崩壊へ。
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