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習近平10年の「悪行」、欧米から突付けられた「縁切り状」

勝又壽良の経済時評
  • 2022/06/02
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紅二代と取引した習近平 南太平洋で米に外交敗北 欧州が人権問題で拒絶感 未来に絶望する若者たち 習近平氏は、生粋の毛沢東主義者である。若い時代から、強烈な民族主義者の薫陶を受けてきた。それゆえ、国家主席に就任した2012年以来、中国は大きく「左」へハンドルを切ることになった。 中国経済は習氏によって、それまでの民営化を主体とし国有企業を補佐する「民進国退」を放棄して、国有企業主体の「国進民退」へと逆戻りすることになった。「民進国退」を推進した鄧小平路線とは当然、対立する構図である。その後の習氏は、ことごとく鄧を否定し、自らの実績を誇示することが増えた。 不思議なのは、こうした路線変更が共産党内部で議論されないままに実施されていることだ。民主主義国では、選挙という国民の選択によって決まることが、中国では習氏を取り巻く少数の人々で決められている。それだけに、権力闘争の起こる基盤が存在する。習近平政権が、絶対に安泰と言えない背景に、こうした少数者による権力簒奪(さんだつ)のもたらす不安定性がつきまとうのだ。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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