2022.06.03更新分
■ 世界的な設備投資需要の拡大で注目度高まる工作機械
国内外の大手企業から大型設備投資の話題が引きも切らない。ことに、半導体やEV、EV向け部品など競争が熾烈になっている産業分野において工場の新設や拡張のニュースが次々に飛び込んでくる。
国内でも、ソニーが長崎県にある半導体工場の生産能力を増強すると28日の日本経済新聞が伝えていたが、他にもSUBARUのEV工場やTDKの積層セラミック工場、ルネサスエレクトロニクスのパワー半導体工場などの話題が伝わっている。
そのため、かねて設備投資の先行指標とされる工作機械受注額の伸びも続いており、3月の受注額は単月で過去最高を記録。4月は若干減少したものの、前年比での増加は18カ月連続となった。世界的な設備投資需要の拡大を受けて、半導体製造装置や電気自動車(EV)関連を中心に部品加工の用途で機械の販売が増えているという。
3月の日銀短観によれば、2022年度の大企業製造業の設備投資計画は前年度比8.4%増と、3月にしては高い増加率になった。こうしたことを背景に国内工作機カーメーカーの受注や収益の状況はすこぶる好調であり、足元の株価は総じて評価不足と感じられる。
懸案の一つであった中国・上海のロックダウンも解除の運びとなっており、一段の収益拡大も期待される。そこで今回は、代表的な工作機械メーカーの足元の状況を再点検しておきたい。
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