2022年 第 22号
【長尾和宏の「痛くない死に方」】
長尾和宏です。6月に入りました。2022年 第22号・・・。早いね。
6月4日の今日は虫歯予防デー。今日から1週間、<歯と口の健康週間>が始ま
ります。在宅医療を長く続けるためには、口腔ケアは要となります。
最近は、高齢者と引きこもりの子どもの問題を可視化した「8050問題」の方
がメディアに取り上げられがちですが、80歳になっても、自分の歯を20本保ち
ましょうという「8020運動」もとても大切。平均寿命を超えてもお元気な人
は、確かに20本以上歯のある人がほとんどです。口腔ケアを怠って、歯が失わ
れていくと、咀嚼する力がが低下し、結果、食べる量も減ってしまうので、認知
機能や運動機能が低下していきます。
そして、先週もこのメルマガで書きましたが、マスクをずっと着用し続けること
は、口腔内の状態を悪くします。口の中の細菌がイキイキするのは、栄養と温度
と湿度がある状態。マスクをすれば、当然口の中の温度も湿度も上がってしまう。
これからの季節、高齢者にずっとマスクをさせること→虫歯ができやすい→認知
機能の低下を招くということは明らか。それなのに、介護施設の職員からは、
どうすれば認知症の人にマスクをつけてもらえるか? という質問を、この期に
及んでもいただく。何言ってるの? マスクをできない認知症の人がデイサービ
スを出禁となり、家族が困っている。後ろをゴムで留めて、無理矢理つけさせら
れている人もいる。
僕は、そんなおじいちゃん、おばあちゃんが、この夏、施設内で熱中症で倒れや
しないかと今から懸念している。
そういえば、蛭子さんはとてもきれいな歯をされていた。
昨日、まぐまぐ!さんが主催してくれた蛭子さんと僕の対談配信を見てくださっ
た方、本当にありがとうございます。認知症になっても大丈夫、そう思ってくれ
る人が増えてくれたならうれしい。
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