国際連合(国連)の存在意義が問われている。
国連の前身である大戦前の国際連盟は、アメリカが議会の反対で加入しないまま、日本など主要国が相次いで脱退し、平和のための国際機関として機能せずに役割を終えた。
この反省を踏まえて結成されたのが国際連合だったことは、歴史の勉強で”いの一番”に習うことである。 しかし、その国連がウクライナ危機では全く機能していない。 ロシアへの制裁でもNATO側とロシア側で真っ二つに割れたままで、国連の存在は見えない。
国連の最大の課題は、国連安全保障理事会(安保理)が機能不全に陥っていることだ。 これまでの国際紛争解決の際は、米ロ中が調整しながら行ってきた。 しかし、ウクライナ危機では、拒否権を持つ常任理事国にロシアがいることで国連として行動することが不可能となっている。
満州事変と今回のウクライナ侵攻が極めて似ていると、私は以前に指摘した。
実効支配する領土を増やし日本人を入植させ最終的には傀儡国家を作る。 この過程は歴史をなぞっているようである。 ここまで一緒だと、今後のロシアの動きは、当時の日本の動きをなぞると考えられる。
それは、国際連合からの脱退である。
国際連合の枠組みは、第2次世界大戦の戦勝国であるアメリカ、ロシア(ソ連)、フランス、英国、中国を安保理の常任理事国にし、拒否権を与えている。 この枠組みが現在揺らいでいることは言うまでもない。
ロシアが新たに、自国のための国際秩序として中国と連携を強めていくことは十分に考えられる。 中国は、米国との戦略的互恵関係を望んでいるものの、中国の人権問題や海洋派遣拡大に関して国連が足かせになるようならロシアとの連携をさらに強める可能性もある。
国連が分裂しないようにするためには、中国と米国との対話に際し、日本が積極的に橋渡しの役目を果たすことが重要だ。 参院選が近づいている。 各党の主張にはd違いがある。 これも大きな争点の一つだと思う。
◆イシカワシュンジュウ
5月27日 金曜日
鶏卵疑惑の吉川貴盛前衆議院議員に懲役2年6カ月執行猶予4年の判決が言い渡された。 吉川氏の政治力を期待したことから起きた事件だが、鶏卵業者側の期待どおり農林水産省に対する吉川氏の影響力は大きかった。 2017年10月の総選挙では、地元の自民党候補の出陣式ではなく、吉川氏の出陣式に参加する農協組合長がいたほどだ。
農協からの陳情をさばきながら金と票を得る、という昔ながらの政治家として農林水産大臣にまで上り詰めた。 鶏卵業者が頼ったのも実行力に期待したからだ。 しかし、疑惑が報じられてからただの一度も記者会見や取材に応じないのはあきれるしかない。 無実を主張するのであれば、自らの言葉で語らないといけない。 だが最後まで、一言も発することなく終わってしまった。 こうした姿勢の政治家が多くなっているのは良くないことだ。
☆大雨の中、室蘭市内をご挨拶回り。 北広島のボールパークで仕事しているクレーン会社を訪問。 「社員の士気も高まっています」とのこと。 社員の子どもたちも「お父さんが球場を作っている」となると自慢になる。 完成が楽しみだ。
5月28日 土曜日
なぜ今ごろになって、北朝鮮は、新型コロナ型コロナウイルスの感染者が大量に出たと報じたのだろうか。 新型コロナが発見されてから北朝鮮は一貫して感染者はゼロと発表していた。 しかし突然……
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