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ビジ選☆リーダーズ Vol.952『バランス思考』(高砂哲男)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■バランス思考とは これまでの仕事のやり方や考え方だけでは、成果を上げにくくなった。 世の中は複雑化し、不安定さが増し、社会やビジネスの現場で問題が 山積し、目を背けることはできなくなったからだ。 こうした複雑で不安定な現代社会においても成果を手にするために、 大事なことは、新しいものごとの捉え方・考え方をすることだ。すな わち「バランス思考」だ。 ビジネスパーソンの思考法には、大きな流れが二つある。一つは「あ いまいで中途半端な思考法」への流れだ。だが、難しい課題・問題は、 あいまいで中途半端な思考法では解決できない。 もう1つは「シンプルで極端な思考法」だ。シンプルでわかりやすけ れば、課題・問題が複雑で不安定で先が見通せなくても、思考し、行 動することは容易だ。 ただ「シンプルでわかりやすい」が蔓延すると、思考はだんだん極端 になっていく。その結果、特定の意見や考え方に影響を受けやすくな る。思考や行動も極端になる。 あいまいで中途半端な思考にも、極端な思考にも陥ることなく、目の 前の問題を解決し、成果を上げるには、より「現実的」かつ「具体 的」な思考法が必要になる。それが「バランス思考」なのだ。 ★ バランス思考のバランスは、単に中庸や均衡を保つという、従来のバ ランスとは違う。様々な要素を考慮しながら、新しい均衡や安定を生 み出していく思考法だ。 すなわち、変化や違い、対立に対応し、目の前に立ちはだかる様々な 問題を解決し、新しい均衡や安定を生み出していくために必要な思考 法のことだ。 これを鍛えることができれば、複雑で先の見えない中でも、知見を活 用しながら、適切に判断することができる。その判断を軌道修正した 上で、行動につなげていくことができる。 さらに、思考やそれに基づく行動が変われば、それは目に見える成果 となって表れる。その結果、ビジネスにおける成長と成功を手にする ことができるのだ。 ★ 成果を上げるには、必ず思考と、それに基づく行動が必要だ。こんな ことは基本的過ぎて、普段改めて考えることはないかもしれない。だ が、不確実な社会を生きる上では基本を疎かにしないことが大切だ。 不確実な社会の中で「何となく」思考し、行動していると、あいまい があいまいを生み出す。結果として、仕事をすること自体が目的化し てしまう。その結果、行動がずれて成果は遠ざかってしまう。 仕事は「やることが定められている定型業務」か「定められていない 非定型業務」か、あるいは「課題解決を目指す効率化」か「価値創造 を目指す高度化」かの2つの軸で捉えることができる。 もちろん、仕事と成果を明確に区分けできないこともある。それでも、 これら4つの要素の組み合わせで成り立っている。もちろん、各要素 の比率は変わってくる。 以前は「定型業務」を効率的に行って課題解決することが重要だった。 今後は「非定型業務」で新しい価値を創造することが重要だ。不安定 な社会で新しい調和・均衡を生み、プラスを増やす思考が必要なのだ。 ★ 次に、成果を生み出す思考と行動の流れについてだ。ビジネスパーソ ンの活動は「インプット→プロセッシング→アウトプット」という流 れで行われているのが普通だ。 ビジネスで成果を上げるには、思考と行動が必要だが、それも「イン プット」「プロセッシング」「アウトプット」によって成り立つ。つ まり、バランス思考を高めるには、この3つの力を鍛えることだ。 これらを鍛えれば、バランス思考を使いこなすことかできるようにな るはずだ。それが行動につながれば、パフォーマンスは高まる。その 結果、成果も上げやすくなるはずだ。

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