ウクライナ、中国で世界貿易縮小
昨年はコロナ禍からの回復で世界経済は総じて持ち直しを見せましたが、今年になって早くも雲行きが怪しくなりました。主要国の今年1-3月のGDPは米国が年率1.4%のマイナス成長、日本が同じく年率1%のマイナス成長となったほか、ユーロ圏も前期比0.2%の低い成長となりました。
2月24日、ロシアがウクライナ への侵攻を始めたことを機に、資源価格などが一段高となったこと、ロシアへの経済制裁などもあって貿易が制約されるようになったことが西側経済にも負担となりました。加えて、中国がセロコロナ政策の下、上海や北京など大都市も含めたコロナ抑制のために厳しく規制したことも経済を大きく圧迫、ロシア、中国の動きが西側諸国にも大きな負担となっています。
これまではロシア、ウクライナからのエネルギー資源、レアメタル、穀物の供給が制約されるとの懸念から、資源価格、穀物価格が高騰し、これがインフレを通じて輸入国の購買力を奪い消費を圧迫。加えて中国のゼロコロナによるロックダウンも、部品供給の制約、生産工程の遮断などで主要国経済の生産を圧迫してきました。しかし、影響は個人消費や生産だけにとどまりませんでした。
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