世界の常識に背を向ける
大誤算EUは中国と離反
台湾は半導体メッカ狙う
貧弱な技術で対抗不可能
中国は、今秋の共産党大会で習近平氏の国家主席3選をめぐって、権力闘争が始まったようである。中国が、国際的に孤立の方向にあるので、共産党内部で危機感が生まれるのは当然であろう。習氏は、「長老は黙れ」と党内の言論統制に出るほど、かつてない状況を迎えている。中国は危機である。
現在の中国は、ウクライナへ侵攻するロシアに対して、「精神的支援」を送る特異の立場である。中国は、米国はじめ西側諸国による厳しい「二次的経済制裁」を回避すべく、ロシアへ具体的な支援を控えている。だが、ロシアを決して非難せずに、米国やNATO(北大西洋条約機構)の責任を追及するという「親ロシア」ぶりを見せている。これは、共産党内で米国と協力しようという経済改革派の立場と異なるのだ。党内論争が起こるのは、自然な動きであろう。
もう一つの中国の抱える問題は、新疆ウイグル族弾圧である。約100万人とされるウイグル人を強制収容している事件である。習近平氏が直接、命令して行なっている「人類への犯罪」である。先ごろ流出した警察関連の極秘資料で、「習主犯」が明確に記されている。収容所からの脱走者には、射殺せよとの命令まで下されていた。ナチスドイツが、ユダヤ人に対して行なった犯罪と近似しているのだ。
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