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/ 2022年6月10日発行 /Vol.518(2/2)
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「人生に座右の銘はいらない」
読者からの相談や質問に松尾スズキが独自の視点でお答えします!
Q.『ドライブイン カリフォルニア』、拝見しました! お話はもちろん、どの役者さんも素晴らしくて、しかも本多劇場は席間もそれほど窮屈ではなく、本当に久しぶりに気持ち良い空間で観劇できたことも幸せでした。ところで、今回の稽古中は以前より「雑談」はできましたでしょうか? もしよければ、今回の稽古中や舞台裏で、松尾さんとキャストの皆さんが、どんなお話をしたかを教えてもらいたいのですが。(48歳、女性)
A.ありがとうございます。評判は上々のようで嬉しく思っています。皆と、たいして話は、できていないですねえ……。もちろん一度も飲みに行ってないですし。まったく飲みに行かなくても幕は開くし、評判のいい芝居を作れる、という朗報なのか悲報なのか、よくわからない事実がまた一つ確認されてしまったわけです。でも、せめてほんとうに、新しく参加してくれた東野くんや河合優実、まあ谷原くんは激烈に忙しいので、どっちみち無理でしょうけど、川上友里さんとか、一緒に御飯でもして、あれこれ話したかったなと、死んだ子の年を数えるようなことを思っております。無駄話したいわー、と思っても、もう現場では彼らの演技に関する話で、いっぱいいっぱいなんですね。声の音量とかタイミングとか立ち位置とか。これからもこういうことは、まだまだ暫く続くと思います。
Q.4630万円振り込まれ男の一連の事件、相手が相手なだけではありましたが、 コロナの給付金問題から始まり、田舎の町役場の振り込み担当者がベテランと若手の2人体制で人員不足だったことなど、いろんな問題が噴出しててんやわんや騒ぎ、最終的に敏腕弁護士の登場で幕を閉じるなど、まるで三谷幸喜作品の群像劇だなと思いました。もし、この話を三谷幸喜が脚本にしたら、町長役はきっと西田敏行、振り込み担当者の上司役を役所広司がするのだろうなと想像してしまったのですが、松尾さんならばどんなキャスティングにしますか。また、(この件以外で)松尾さんが書きたいと思った実際の事件があれば教えてほしいです。(32歳、女性、会社員)
A.町長、西田さんは歳とりすぎかも……。ま、でも三谷さんならそうなるか。振り込まれ男は、ジャルジャルの福徳ですかね。となると振り込んだ新人はジャルジャルの後藤かと。ベテランは宮崎吐夢。町長は三宅弘城で。なんとなく思いつきで書いてみました。
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